自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法
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こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。
ツール24 「~すべき」の持つ危険
・「~すべき」はほんとうの自分を押さえつける
わたしたちはみんな、「~すべき」という言葉に翻弄されて生きてきました。
「~すべき」という思いは義務や習慣、他人の期待の産物です。
これは、家族や友人や社会から投影された、絶えずつきまとう要求です。
この要求の多くは自分のニーズやほんとうの自分とはまったく反対のものであり、それゆえわたしたちは「~すべき」と思い続けます。「~すべき」はわたしたちの真のニーズや願望を反映しないので、ほんとうの自分を隠してしまいます。
それらはあなたの不幸を生み出している期待や要求です。
あなたの人生を振り回している「~すべき」について調べ、リスト化してみましょう。
そのリストを見て、「どうしてわたしはそうすべきなのだろうか?」と問いかけてみましょう。
あなたの心に浮かんだ最初の答えを書き、それについて少し考えてみてください。
この質問をすることで、自分が義務感を抱いているものがほんとうはどこからやってきているかわかるはずです。
客観的に想像してみてください。「~すべき」をすべて守っている自分を。「~すべき」をすべて守るだけの人生を。
「~すべき」をプログラムされたロボットのような感じがしませんか?
社会や周囲の人々の「~すべき」をすべて守っていたら、確かに「いい人」と言われて好かれるでしょう。
みんなの期待や要求に応えるのですから、当然の反応でしょう。
でも、それは社会や周囲の人々にとって「都合のよい人(ロボット)」になることを意味します。
自分の身体を自分の動機や指令で動かすのではなく、いつも社会や周囲の人々の都合に合わせて動かすのですから、「都合のよい人(ロボット)」になることを「ほんとうの自分」が望むわけがありません。
「ほんとうの自分」は、自分の自由選択で動きたいのです。
「ほんとうの自分」は、唯一無二の自分の可能性をこの世で表現し、実現するために人間として生まれたのです。
誰とも違う唯一無二の人生を生きるチャンスを得て、いま、ここに存在しているのです。
「~すべき」を最優先にしている限り、「ほんとうの自分」がやりたいことは永遠に後回しになります。
そうして「ほんとうの自分」」がしたいことは何ひとつできずに社会や周囲の人々にとっての「いい人」で終わってしまうのでしょう。
その生き方は「ほんとうの自分(魂意識)」に背を向ける生き方に他なりません。
わたしたちの人生のブループリントは、「ほんとうの自分(魂意識)」が設計したものです。
わたしたちが「~すべき」を最優先にしている限り、「魂のブループリント(ホロスコープ)」を生きることはできません。
「大いなる存在」の分霊である魂の意図に反した生き方は、「大いなる存在」の無条件の愛を拒否する過酷な人生になります。
自身のために用意された恩恵をすべて拒否することになりますから、「大いなる存在」と分離した得体の知れない不安に苛まれます。社会や周囲の人々から好かれても、なぜか安心できず、自分の存在意義に疑念を抱くことでしょう。
「ほんとうの自分」を生きていないのならば、「大いなる存在」がわたしたちを人間の転生に送り込んだ意味もなくなってしまうからです。
そんな生き方を望まないのならば、「~すべき」を最優先にする習慣をやめましょう。
習慣を変えるのはたいへんです。
けれども、「~すべき」を最優先にする習慣をやめると大きな見返りをすぐに感じることができます。
「~すべき」を指令にして動くことは、非常にストレスなのです。
それが少なくなるということは、確実にストレスが減ることを意味します。
わたしたちの脳がなぜ身体のトップに配置されているかと言えば、自分の頭で考えて動く生き物だからです。
ほんとうは誰しも他者の期待や要求を最優先に応えて動きたいとは、思っていないのです。
社会のプログラムが刷り込まれているせいで、条件反射のように他者の期待や要求に応えて動いてしまうだけです。
わたしたちの身体は、その不自然なプログラムにストレスを感じているのです。
社会の一部として活動するとき、周囲の人々と違う向きで動くことは摩擦を生じます。
そんなときは、「~すべき」を「~したい」という動機に変換する習慣から始めるとよいでしょう。
例えば、「ブログを書くべき」を「ブログを書きたい」に変換して、どんな記事を書こうかなと「ブログを書きたい」気分を盛り上げてから取りかかるとか、「はやく眠るべき」を「はやく眠りたい」に変換して、「眠りたい」という欲求を満たしてあげられる自分を感じて眠りにつくとかをしていると、自分を最優先し、自分主導で動いている感覚が掴めてきます。
その感覚は心地よいので、慣れてくると「~すべき」という言葉は死語に近くなってくるでしょう。
自分に「~すべき」を使わない人は、他者にも「~すべき」を使わなくなり、要求や期待をしないので「~すべき」を最優先にしていたころよりも周囲の人々に愛されるようになるでしょう。
もちろん「都合のいい人」としてではなく、「雰囲気や感じがいい人」という印象によってです。
次回は「ヒロインの旅」、次々回は「スピルバーグのホロスコープ」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。
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