こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

ツール23 間違いを受け入れる

・過去の自分を批判しない

 

間違いとは、振り返ってみて「違うやり方をしていればよかった」と願う行為です。

それゆえ間違いと後悔は密接に関係していますが、それによって延々と自分を責め続ける必要はありません。

 

よく見れば、間違いはたいてい次のうちどれか―目標未達、先延ばし、焦り、わがまま、感情の爆発、不適切な判断、誤った解釈、無駄な努力、逃したチャンス、上の空、怠慢、不誠実な行為―の結果です

 

間違いをしたとき、実際わたしたちは最善の決断をしていると信じています。

自分の決断が最善でなかったとわかるのは、振り返ったときだけです。

 

また、わたしたちは自分の気づきのレベルに基づいて決断をします。

気づきのレベルは変化するものなので、それが変化した後には「何かが間違いだった」と言えるでしょう。

 

わたしたちはその時点で自分の知り得る最善の行動をするのですから、正しいとか間違いという観点からそこに焦点を当てるべきではありません。

わたしたちは間違いをすることによって、有益であるか有害であるかの気づきを深めることができるのです。

 

こういった現実を踏まえると、間違いによって自分の価値をさげることはまったく意味をなしません

それはその時できると知らなかったことを、できたはずだと期待することです。

 

行動してからすぐ間違いだと気づいたとしても、実際に行ったあなたと気づいたあなたは別レベル(別人)だと知ることが大切です。

現在のあなたの見方に基づいて、過去のあなたを判断しないでください。

 

過去の間違いに基づいて自分を責めるのでがなく、感謝の気持ちを持ちましょう。

「過去の自分」の間違いが、現在のあなたの知恵になっているのですから。

 

「過去の間違い・失敗の経験から学ぶ」という方法は、わたしたち人類を進化・成長させ生き残らせてきました。

重要な方法だから、振り返って「過去の間違い」に焦点を当てる癖が無意識レベルで作動してしまうのですが、そこに「自己批判」が混入すると逆効果になってしまいます。

 

「過去の間違い・失敗の経験から学ぶ」どころか、「過去の自分」を含め「現在の自分」まで批判してしまい、間違いや失敗を思い出す度に嫌な気分が発生し、自己嫌悪に陥ります。

 

特に昨年の12月からは、世界中の人々が「過去の自分」の目標未達、先延ばし、焦り、わがまま、感情の爆発、不適切な判断、誤った解釈、無駄な努力、逃したチャンス、上の空、怠慢、不誠実な行為を振り返って自分を責める傾向にあることでしょう。

 

なぜ、こんなことを言うかというと、昨年の暮れから今年の年末までやぎ座に冥王星(潜在能力)と土星(具現化のための試練)と木星(チャンスと幸運)が集結しているからです。

 

やぎ座神話の主人公のパーンは、醜い山羊顔で生まれた半神・半獣で、その醜い姿に驚いた母親はパーンを産み捨てて逃げてしまいました。

父親は智恵の神ヘルメスだったので天界に連れて行かれるのですが、パーンに目をかけてくれたのはゼウスだけでした。

目をかけた理由も情けからではなく、パーンが醜い珍獣だから見世物にすれば神々の宴会が盛り上がると考えたからでした。

 

そのゼウスの目論みは予想通りでしたが、予想以上だったのはパーンの人気でした。

パーンは醜い珍獣である自身のキャラクターを上手に使って笑いを取り、宴会にはなくてはならない役者になったのです。

パーンの醜い顔は神々の国では笑いを取り、下界では人間を怖がらせて自分の森から追い払う武器として使われました。

 

醜いパーンが恋して追いかけた妖精は、捕まえた瞬間に葦に化けてしまい、苦い失恋を経験ました。

だからパーンは、その葦で笛を作り、失恋の気持ちを曲にして奏でました。

その悲しく美しい笛の音色に引き寄せられて妖精たちが集まり、パーンはモテモテになりました。

 

結局パーンは、欲しいものを自身の持って生まれた能力を使いこなすことですべて手に入れました。

パーンは自分がしたいことしかしていないのに、半山羊半魚に化け損ねた姿がおもしろいとゼウスに褒め称えられて、やぎ座として天にあげられました。

 

やぎ座の力は、悪条件を逆手に取って自分の欲しいものを具現化することに利用する能力です。

これをわたしたち人間に当てはめるならば、「過去の間違い・失敗の経験から学ぶこと」です。

 

パーンがなぜ自身の悪条件を逆手に取って欲しいものを具現化することができたのかといえば、自己批判しなかったからです。

醜い顔を批判せず、それをメリットにすることを考える方にフォーカスしたからです。

 

「過去の間違い・失敗」は、それを後から見て「間違い・失敗」に気づくのであって、それを行った時点では気づけないものです。

気づけなかったことを反省しても、嫌な気分と後悔しか生まれません。

 

そこで挫折してしまうと、「過去の間違い・失敗」から学んで再チャレンジする勇気も失せてしまいます。

「過去の間違い・失敗」から辛い経験だけして、何も得られずに終わってしまうのです。

 

今年の年末までやぎ座に冥王星(潜在能力)と土星(具現化のための試練)と木星(チャンスと幸運)が集結しているのですから、そんなやぎ座神話のパーンと真逆な姿勢では、ことごくやぎ座の冥王星と土星と木星は裏目に働き、厳しいテストを繰り返し突き付けられることになるでしょう。

 

このやぎ座星集結時くらいは、パーンをお手本にして自己批判は手放してみましょう。

「過去の間違い・失敗」に気づいたら、「レベルアップしたから気づけたのだ!」とまず、自分を褒めましょう。

 

そして「過去の間違い・失敗」という経験を「生きた智恵を産む財産」と格付けしてください。

これで「過去の間違い・失敗」に気づいても嫌な気分にならなくなります。財産が手に入ったのですから。

 

後は、その「過去の間違い・失敗」という経験から導き出した「生きた智恵を産む財産」を、いかに欲しい現実の具現化に役立てるかに意識を集中するのです。

 

これはパーン流の逆境の超え方で、やぎ座滞在中の冥王星(潜在能力)と土星(具現化のための試練)と木星(チャンスと幸運)の星の力を使う条件に適いますから、現在の星の力を味方につけて「禍を転じて福と為す」という現象化を手に入れ、自身の眠った能力の目覚めを経験し、幸運の流れにいることを自覚するでしょう。

 

次回は「ヒロインの旅」、次々回は「スピルバーグのホロスコープ」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーでは、あなたの心のしくみをホロスコープで解説し、

心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようにサポートします。

詳しくはこちらご覧ください。

 

新メニュー(*月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、*キローンの苦手意識を強みに変えるワーク)

が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。