こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

ツール20 完璧さによる自己評価をやめる

・受け入れることの重要性

 

人間社会にはどれくらいの功績があるかによって価値判断する傾向があります。

その結果、他人の承認によって自分の価値を決めたり、自分を愛したりするようになります。

 

外界の基準によって自己概念を築き上げようとすれば、他人の意見、批判にもろくなります。

そして、自分に対して否定的な態度をとり、好意的に思えない自分のすべてを変えようとし始めます。

 

しかし、その完璧主義はあなたを破滅へと導きます。

真の自分は、「こんな人になりたい」という努力をやめたときに現れてきます。

自分を愛することは、「ありのままの自分」を受容することなのです。

 

真の自己受容とは、我慢したり甘んじて受け入れることではなく、闘うのをやめ、ネガティブなものに注目することから自分を解放し、無条件の愛を実践するという意味です。

 

他人から受け入れられるのは素晴らしい感じがしますが、「他人から受け入れられたい」という願望は、自己受容の欠如の現れでもあります。

 

自己受容ができて他者も受容できるようになって、はじめて他者はあなたを真の意味で受け入れてくれるのです。

 

わたしたち人間は社会に守られて安定した生活を営み繁栄してきました。

人間以外の生き物は常に天敵に襲われる危機がありますが、わたしたちは社会のルールさえ守っていればその心配をしないで安全に暮らせます。

 

ですから、わたしたち人間は社会の価値判断を受容することを最優先にするようになったのです。

その結果、自然界にはない判断基準である「完全さ」や「善悪」や「優劣」などを、生き残るために採用する習慣がついてしまったのです。

 

これはとても悩ましい問題です。

なぜなら、わたしたちの身体は哺乳類の動物(自然界の生き物)だからです。

 

人間社会が作り出したルールや価値判断は、人類が地球環境を破壊してきた歴史を見てもわかるように、自然界に適合しないことが多々あります。

 

狭い所に閉じ込められることや時間の制限を受けることや思い通りに行動するのを禁じられること・・・など、例をあげたらきりがないほど動物としての、自然界の一部としてのわたしたちの身体がストレスを感じるようなルールをたくさん受容しなければならないのです。

 

それを気にしていたら生きていけないので、社会の価値判断に適応するべくわたしたちは「ありのままの自分」を抑え込み、そのストレスに対して鈍くなります。そして、いつしか社会の価値判断に合わない「ありのままの自分」を嫌うようになってしまうのです。

 

ほんとうは、社会の価値基準に合わない「ありのままの自分」の方に、他の誰とも違う唯一無二の個性が隠れています。

 

画一化された社会の価値基準にキレイはまる自分を尊重して、そこから外れる「ありのままの自分」を嫌うと、自身の存在意義を見失い、人生の目的が曖昧になります。

 

自分がいなくても他の誰かがいるから、いいではないかという考えに陥ってしまうのです。

そして、漠然とした無価値感につきまとわれるようになります。

 

社会の価値基準に合わない「ありのままの自分」を感じたらそれを嫌わずに、唯一無二の個性を見つけるチャンスだと思ってください。

 

社会の価値基準に合う自分は、確かに「他者から受け入れられたい」という願望を叶えるでしょう。

でも、その願望は「自己受容の欠如」を示しています。

 

「ありのままの自分」を受け入れられない人は、結局、社会の価値基準に合う他者しか受け入れられないのです。

それではいい人を演じている自分といい人を演じている他者と表面的な交流をしているに過ぎません。

 

必死に社会の価値基準に合わせた自分を作りあげたとしても、真の意味で他者に受け入れられているわけではないのです。

 

「ありのままの自分」に寛大になり、社会の価値基準に外れていることを許せるようになると、他者も「ありのままの自分」を安心して見せてくれるようになります。

 

そのときは、お互いがその人だけの個性を自然に尊重し合える信頼関係を成すことができるでしょう。

自分を偽らなくても、自分らしさを自由に表現する方が真の人間関係になると感じるでしょう。

 

そして「ありのままの自分」を受け入れている自分を誇らしく思えるようになります。

まるごと自己受容できれば、唯一無二の個性を発見し、自身の存在意義が明らかになるのですから。

 

次回は「ヒロインの旅」、次々回は「フレディ・マーキュリーのホロスコープ」、その後「自分を愛せなくなった人々へ」に続きます。

 

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