パスワーク(新装版)―自己のすべてを受け入れ統合された意識で生きる
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こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。
エゴと宇宙の力のつながり
・真の自己に対する人間の反応
質問;感情がほんとうのものか、とってつけたものかは、どうやって見分ければよいのですか?
答え;まず、「感情がとってつけたものである可能性」を考えてみます。
ここで注意が必要なのは、「感情が本物でない」ことを「感情がない」と誤解すると、「自分は空っぽだ」という怖れを持つことです。
感情がないのではなく、「いやだ、もう感じたくない」という感情があるから偽りの感情を作り出して避けるのです。
子ども時代のトラウマに関連する感情などは、記憶ごと切り離されて意識に上って来ないことがあります。
その結果、感情を純粋に感じられなくなります。
感情を欲している意識的自己と感情を怖れる自己が無意識下で葛藤しているとき、根拠のない不安や恐怖を感じます。
これは感情を感じられない恐怖で、虚無感が永久に続くように感じるのです。
実際は「感情を欲する」ことと「感情を感じないようにする」ことが同時発生しているだけです。
外側の世界の何に対しても感情が動かないときは、内面を探して「どこで感じないと決めてしまったのだろう」と自問してみましょう。
感じるのを恐れていることに気づいた瞬間に、感情がない怖れはなくなります。
こうして「ほんとうの恐れの感情」を突きとめることができます。
感情が感じられないことや根拠ない不安に苛まれるのはとても苦しいことです。
わたしたちは、意識できる世界(見えて・触れて・聞こえる物質次元)だけを現実と捉えがちなので、心の中で起きている葛藤にはとても無頓着です。
しかし、感情が素直に感じられなくなったら、喜びや幸せも受けとめられなくなります。
ほんとうの感情を感じられなくなる1番の原因は、未熟で弱い存在のインナーチャイルド(内なる子ども意識)を切り離して無視してしまうことです。
インナーチャイルドは、子ども時代に心の傷が発生したとき生まれる副人格で、記憶と同じように生涯ずっと一緒にいます。
潜在意識にいるので、追い出すことも切り離すこともできません。
しかも、とても純粋で敏感に感情を感じることができるので、インナーチャイルドを開かずの間に閉じめてしてしまうと、ありのまま感情を感じられなくなり、無関心・無感動になります。
ほんとうの感情のエネルギーを豊かに感じることも、暴走させてしまうことも、インナーチャイルドのご機嫌次第です。
インナーチャイルドが感情の暴走を起こすと、思考で制御しようとするエゴもお手上げ状態になります。
だから、エゴはなるべくトラウマの記憶のフタを開けないように、インナーチャイルドを忘却の中に封じ込めようとします。
その結果、ほんとうの感情がわからなくなってしまうのです。
インナーチャイルドを無視するより和解した方がいいですよね。
ただし、未熟な存在ですし、潜在意識にいますから、ふつうのコミュニケーションでは通じません。
感情を伴うイメージならば、すぐ、受け取ってわかってくれます。インナーチャイルドからのレスポンスも感情です。
だから、共感することが大事なのです。
見えない・触れない・聞こえない世界の存在ですから、特定の感情を追跡していくことで過去のトラウマの記憶までたどり着くことも可能です。だから、感じたくない感情を感じる覚悟がないと、永遠にインナーチャイルドとは和解できません。
インナーチャイルドは、あまりに純粋にダイレクトに感情を感じ、自分を守ることができず、心の傷と一緒に時間を止めてしまった存在です。インナーチャイルドと和解するには、本人の大人意識がインナーチャイルドの心の傷の痛みを共感し理解して、その存在を自分の一部であると承認するしかありません。
避けたくなるようなネガティブな感情を感じたとき、それはインナーチャイルドからのSOS信号だと思ってください。
インナーチャイルドはそれよりもっとダイレクトにそのネガティブな感情にさらされています。
そのネガティブ感情と同じ感情を味わった記憶を思い出していくと、きっとインナーチャイルドのトラウマの感情がわかるでしょう。
何があったとか、何が原因だったとかは、考える必要はありません。
ただ、インナーチャイルドが抱えている感情に寄り添って一緒に感じるてあげるだけで、癒されるのです。
インナーチャイルドはずっと存在しないことにされ、孤独にそのネガティブな感情の記憶の中に閉じ込められていたのですから。
どんなインナーチャイルドも、本人の大人意識に承認され、もう、孤独にネガティブな感情に耐えることはないと気づくと、感情を暴走させることも、根拠のない不安を発生させることもしなくなります。感情を避ける必要もなくなれば、本物の感情しか感じないでしょう。
インナーチャイルドと共にネガティブな感情もポジティブな感情を感じる意識になるので、通過する感情の学びも深く、喜びや幸せも強くパワフルに感じられるようになります。
次回は「アラン・チューリングのホロスコープリーディング」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。
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