こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。

 

エゴ、ローワーセルフ、ハイアーセルフ;3つの声のための瞑想

・人生の逆説(欲望と欲望の否定)を調停する

 

人間の欲望には、より良い人生の内容を求めて経験を創り出させる意識拡大効果があります。

その意識を視覚化するには、欲望の存在が必須条件なのです。

 

ただし、この能動的な欲望だけでは、「望んでいることが起きるとは信じられない」と思っている「変化を怖れるローワーセルフ(インナーチャイルド)」は納得しません。そして、その怖れが強いときは欲望の方が凍りついて、収縮し、消滅してしまうこともあります。

 

インナーチャイルドは、「望んでいるものを手に入れられなければ、自分は消滅してしまう」という怖れを抱いているのです。

ですからここで意識的なエゴに介入させ、超意識的な宇宙レベルの自己(ハイアーセルフ)の存在を思い出させることが必要です。

これを可能にさせるのが、瞑想なのです

 

この意識的なエゴの介入で瞑想により「欲望」と「欲望の否定」が調停できると、ローワーセルフ(インナーチャイルド)」は、「今のところ、特定の形では実現できていないかもしれないけれど、それを持つことはできるし、必ず持てるだろうことはわかっている。宇宙と自分の善なる意志とを信頼できるから、待っていられるし、この欲望がもたらす一時的な苛立ちに対応しながら強くなっていける!」と能動的欲望の描く未来を信頼するようになる(欲望の否定を手放せる)のです。

 

健康的な心を保つには、関与(アクションを起こす;能動)超然(信頼して見守る;受動)の両方の姿勢が大切です。

 

内なる意識レベルを探求するとき、あなたは能動的です。

意識的なエゴを用いて宇宙的レベルの意識(ハイアーセルフ)に助けを求めるとき、あなたは能動的です。

意識的なエゴを用いてローワーセルフ(インナーチャイルド)とハイヤーセルフに働きかけて結びつきを確立しようとするとき、能動的です。

 

しかし、この2つのレベル(ローワーセルフとハイヤーセルフ)が現れ自らを表現するとき、あなたは受動的で(見守る姿勢で)待つことが(瞑想が)必要です。

 

そのとき、魂の中で能動性と受動性の融合が拡がります(陽陰融合の意識拡大=ワンネスが起こります)。

能動的な動きと受動的な動きとの両方が同時に存在するようになってはじめて、宇宙の力は人間の内面で実現するのです。

 

瞑想することが「願望の成就」と深い関わりがあることが、今回のパスワークの説明でおわかりいただけたと思います。

「引き寄せの法則」の極意も、「願う→信じて待つ→受けとる」でしたね。

 

「引き寄せの法則(共鳴・共振の法則)」の難しいのは、「信じて、待つ」ところです。

「願う」ときには、「その願いが叶うといいなあ」と思っていても、その「願い」と同時に発生する「願いを否定する思い」の対策ができていないと、現実化はできません。

 

「願い」と「願いの否定」では、真逆の周波数数ですから共鳴せず、引き寄せも起こらないのです。

 

しかし、「瞑想」という手段があれば、「信じること」と「待つこと」が「怖れ」に邪魔されない状態を作れるのです。

「願い」の視覚化さえできれば、願いは意図通りになります。まだ起きていないことを視覚化するには、想像力を要しますが。

 

瞑想がどうしてそんな働きをするのかといえば、完全な受け身で、しかも、物質次元でなく、思考も止めた無意識レベルで行うことだからです。

 

物質や思考の制限を受けないないので、意識界のインナーチャイルドと精神世界のハイヤーセルフの間を意識的なエゴが仲介しやすいのです。

 

ですから、瞑想するときは、深く入れたとか、凄いヴィジョンや啓示がもらえたとか、そんなところに関心を持ってしまうと、この瞑想が果たしてくれるほんとうの働きを見逃してしまいます。

 

何かヴィジョンやアドバイスをもらえたとしても、超常的な体験が瞑想によって起きたとしても、そんなことはただの副産物としましょう。それよりも大切なことは、瞑想の「何もしない・なすがままの状態で心安らかにしていられること」です。

 

この状態に慣れてくると、いつでもどこでも瞬時に心を落ち着かせることができます。

そうすると、「怖れ」がそれほど問題でなくなってきます。

 

人間ですから、「欲望」と同時に「欲望を否定する思い」が発生します。

「ほんとうに叶ってほしいからこそ、それが叶わないことが恐ろしい」という「怖れ」が発生するのですが、瞑想によって心を落ち着かせる習慣がついていると、客観的にこの感情を観察することができるのです。

 

このネガティブな感情を冷静に観察できる姿勢がとれれば、「今、ここ、現在の自分」にできること、そうでないことが明確にわかります。

 

ネガティブな感情を怖れていると、「今、ここ、現在の自分」にできそうにないこと(未来の結果を現象化すること)の方を考えて失望してしまうのです。物質界の自分の限界で、未来の自分の可能性に制限をかけてしまうのです。

 

瞑想状態で心を安らかにしていることに慣れていると、何もしていない状態で身を任せていられるので、物質次元の確認を取らなくても、意識界のエネルギーをただ受けとるということができるのです。

 

わたしたちは皆、身体と思考を休ませて、安らかな状態で、意識だけは目覚めていると、魂意識が解放されるのを感じます。

何か感情の問題が浮上してきてもそれを見もる用意ができていれば、魂意識とそれと連なるハイヤーセルフや「大いなる存在」と一体となって包んでもらえます。

 

そのエネルギー体に包まれている間、完全なお任せ状態でいられるならば、感情の問題は苦しみではなく深い気づきに変わります。

そして気づいた分だけローワーセルフは成長し、ハイヤーセルフに近づくのです。

 

瞑想は、葡萄やミルクや大豆などが発酵菌と環境と熟成する時間によって、ワインやチーズや味噌などの発酵飲料・食品になっていくプロセスと似ています。

 

ただの葡萄やミルクや大豆からは、想像もつかない良い風味を発酵菌が醸し出してくれるのです。

葡萄やミルクや大豆などを用意し、その環境と発酵菌を与えることは人間にできても、その風味は発酵菌にお任せしないと人の手では創り出せないのです。

 

人間がやれることは、その環境を守り、雑菌が入り込んで邪魔しないようにして発酵の熟成を待つことだけです。

 

エゴやインナーチャイルドは、そのお任せ(サレンダー)が苦手で不安や怖れに駆られてしまうのですが、瞑想の習慣によってハイアーセルフのお助けを信頼して待つことができるようになります。

 

瞑想は酵母やカビなのどの発酵菌のような働きをしているのです。

ですから、ネガティブな感情の侵入で発酵を邪魔させないように、自身の心の中で何が起こっているのか、客観的に眺めることが必要になってくるのです。

 

就寝前か朝目覚めたときの5分ぐらいからでも始めると、きっと気持ちよくて毎日瞑想する習慣が無理なくつくと思います。

「起きているけれど何もしない」でリラックスしているような特殊な機会は、瞑想以外ではあまり体験できないでしょう。

 

それだけで、ローワーセルフの問題をハイアーセルフに任せして、物質界(身体)も意識界(ローワーセルフ)も精神世界(ハイアーセルフ)も、三位一体に統合できるなら、やってみる価値はあるでしょう。

 

次回は「アラン・チューリングのホロスコープリーディング」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

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