パスワーク(新装版)―自己のすべてを受け入れ統合された意識で生きる
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こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。
自己の醜さを否定しなくなると、美しさを否定する必要もなくなります。
内面の「美」と「醜」のどちらか一方だけでなく、両方を見ることができたとき、現在自分をばらばらにしているものを統合できるようになります。
自己の「美」と「醜」の両方を意識していれば、人の中にも両方を見ることができるようになるでしょう。
人が破壊性を持っているのに気づくと、相手を拒絶したり否定したりしがちです。
また、そのような相手には、自らに対するのと同じやり方で反応しがちです。
自己の内に二元性が存在しているのを把握できないと、相手の内に「美」と「醜」の両方が存在するのを見ることができないのです。
そのため、絶えず葛藤や紛争が生じてしまいます。
「美」と「醜」のどちらか一方しか見ない認識の歪みによって、創造的プロセス(両極の統合による新たな誕生)そのものを否定しまうことになるのです。
二元性を真に超越するには、内なる「美」と「醜」の両方の存在を受け入れなければなりません。
非二元性(ノンデュアリティ)の考え方は、とてもてんびん座の美意識に近いと思います。
わたしは太陽も月も水星もてんびん座なのですが、12星座の中でもてんびん座が1番わからない星座でした。
10歳の頃から自分のホロスコープを眺め、巷にあふれる占星術の本を読んでいましたが、てんびん座のキャラクターに関してはピンとくるものが存在しなかったのです。
西洋占星術は12の神話からキャラクターを読んでみようと、ジョゼフ・キャンベル著「神話の力」でヒントを得て、それから数秘術も取り入れたとき、初めて長年のてんびん座の謎が解けました。
だからわたしは自分をリブラ(てんびん座)と名乗るようになりました。
てんびん座神話に登場する天秤は、大地の女神アストレイアの「人の美しい心(美意識)」を測るための道具でした。
なぜ、その道具が必要だったのか?と言えば、そのときは金の時代で、神々も人間も地上に共存し、常春で衣食住に困ることなく、労働も必要なく、人はみんな芸術家のように創造性を楽しんでいたからでした。
個性的な人の心(美意識)をアストレイアが天秤で測ることで、優劣をつけるのではなく、「これはこちらの美に匹敵する」と釣り合わせることで評価し、人々も神々も楽しんでいたのです。
ところが、おとめ座神話に登場するペルセフォネ誘拐事件が起きて以来、常春状態は終わり四季が巡る銀の時代に入りました。
人々は冬に備えて食料を備蓄しなければならず、労働することになりました。
そこで、アストレイアもその需要に合うように、「美しい心(美意識)」ではなく「公平な心」を測り収穫を分配する人を選びました。
その後、いて座神話に登場する半神半獣の医師のキローンが、当たった矢傷の苦痛に耐えかねて、不死の命を巨人のプロメテウスに委譲しました。
優しい巨人のプロメテウスはその不死の命に力を得て、神々の知恵の火を人間のために盗みました。
神々は人間が知恵の火で農耕器具を作ることにとどまらず、武器を作って戦争を始めるのを懸念していました。
神々の懸念通り、人間は農耕器具の他武器も作って戦いをするようになり、銅の時代が到来しました。
神々は人間に見切りをつけて去っていきましたが、アストレイアだけは残って「人の心の罪」を測りました。
やがて鉄の時代になり、どの人間の心にも罪が存在するのを知ると、アストレイアも天秤を捨てて去っていきました。
てんびん座の天秤は、「人の心の美しさ」を測る道具でしたが最後は「人の心の醜さ(罪)」を測る道具になり、主人に捨てられたのです。
てんびん座の反対側星座はおひつじ座で12星座の筆頭星座です。
おひつじ座のテーマは、「わたしである」ことです。
自分であることに疑念を持たず、自分が生きる証として活動するのです。
1番最初の星座ですから、数秘1のエネルギーを帯びた星座です。
「自分であること」の証として「自分らしく自由に行動」するのです。
てんびん座はおひつじ座の真逆の星座です。ですから、性質も真逆です。
「心の美しさ」を測る道具が「心の醜さ(罪)」を測る道具になり、主人にまで捨てられたのですから「自分が何者かわからない」ところからの出発です。
そしててんびん座は7番目の星座で、数秘7は内側の本質を探るエネルギーを帯びています。
「心の美しさ」から「心の醜さ(罪)」まで理解し、その本質を自らの内側に探ることで「自分が何者か知る」というのが、てんびん座のゴールであると、わたしは気づきました。
だから、スピリチュアルな探求の果てに非二元性(ノンデュアリティ)の考え方と出会ったとき、懐かしいものに再会したような気分になりました。忘れていたもうひとりの自分を思い出した感じです。
最初、人の心には美しさしかありませんでした。
しかもその美しさは唯一無二です。
それが様々な制限によって遮られ、覆い隠され、同じ色のカバーを被らされたりしているうちに本来の輝きが見えなくなり、唯一無二の存在であることも忘れて、その歪んだ姿を自分だと思うようになってしまったのです。
罪悪感を覚えたら勇気を出してその根源を自身の内側に探ってみましょう。
本来の自分じゃないものに覆われ、窒息寸前になった惨めな自分を見つけるかもしれません。
でも、それを切り捨てることはできないのです。
本来の美しさを放つ自分に戻るためには、その惨めな自分から歪んだベールを剝ぎ取って、自分らしさを蘇らせるしかないのです。
そして、元から美しく輝いていた自分と醜さからよみがえった自分の両方が揃うことで、唯一無二の美しさを放つのです。
次回は「ガガーリンのホロスコープリーディング」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
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