こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。

 

危機をどのような形で体験しようと、そこにはいつも、自らのチャンスを悟るためのメッセージがあります。

体験したことを外側に、他者に向かって投影しないでいられるかどうかは、自分次第。

これは常に最も危険な誘惑です。

 

最終的に、日常生活での最も小さい影を取り上げてその最も深い意味を探求できるようになれば、ささいな危機を処理して「蒸気の膨張」(痛みに満ちた爆発)を防ぐことができます。

 

質問者;「危機の意味について気づき始めたところです。どこかに逃避するか、嵐に完全に乗ってしまうかのどちらかを選ばなければならないと感じていますが、後者が今、わたしがしていることだろうと思います」

 

答え;その認識はとてもよいですね。それは、古来からの、避けるか、切り抜けるかという問題に関連しています。

しかし、あなたは、死と再生、苦痛と葛藤、対立と紛争のサイクルにとどまっています。

 

危機を切り抜けようと決意し、瞑想の中に助けを求めるなら、魂の内にある源泉(自身の潜在能力、宇宙霊の無限の力)を使えるようになります。

 

するとエゴは、ひとりぼっちではないという信頼を感じるようになるでしょう。

問題を対処する上で、エゴだけが唯一の能力ではないのです。

 

わたしたちは危機を目の前にすると、とても近視眼的になり、視野の狭い考え方になります。

これは、目の前のことに集中して危機を乗り越えるための正常な反応です。

 

ただし、問題なのは、この「危機モード」のまま未来のことを考えてしまうときです。

近視眼的な視野で未来を眺めてしまうと、お先真っ暗で絶望的になってしまいます。

 

今ある「危機」がずっと続いて、もっと酷くなる未来しかイメージできなくなるのです。

強い感情を伴うイメージが、森羅万象・万物を動かし具現化するのがこの世の摂理です。

 

真っ暗な未来をイメージすれば、それに相応しい現象が具現化されてしまいます。

「怖れ」の意図から考える「危機モード」(エゴ=生存本能)は、「いま、ここにある現実に立ち向かう」ための機能です。

 

エゴは未来がわかりません。過去のデータからの想定でしか、現実を考えられないのです。

 

やぎ座土星が置いていった現実(コロナウイルス)問題に、やぎ座冥王星とやぎ座木星が引き続き、過去の経験から使えるものはないのか?このままでいくと何が起こるのか?と近視眼的な星のエネルギーを送っているので、この世の風潮もそんな動きになっています。

 

でも、やぎ座の得意分野は過去の経験からの現実の対処や具現化なので、未来の想定は苦手です。

ましてや、目の前に危機が立ちはだかっているときは、究極の近視眼的視野になっています。

 

こんなときに風穴を開けて危機の向こう側を垣間見せてくれるのが、みずがめ座土星の俯瞰視点です。

みずがめ座土星だったら、今の現実でさえも新しい未来から眺めて想定します。

 

やぎ座土星だったら、歴史(大いなる存在の意図する計画)がくり返されて現実や未来を人間の知恵の力で創っているように見えるのですが、みずがめ座土星だったら、過去を土台とした現実に新しい未来(大いなる存在の計画)が創られているように見えるのです。

 

やぎ座土星はくり返される歴史から学んで現実を生きるように促し、みずがめ座土星は未来の可能性の視野から現実を生きるように促すのです。どちらも、わたしたちに備わる大切な能力です。

 

ただ、わたしたちは「自由選択」を与えられ、自分の選んだ思考やイメージで現実や未来を眺めるので、同じ星の下で生きていてもこの現実を違った視野で眺め、違った未来のイメージを抱きます。

 

今、わたしたちの頭上に輝き物質界に影響を及ぼしているのは、みずがめ座土星です。その星が促すのは、俯瞰視点で新しい未来の想定のもとに現実問題に対処することです。

 

だとしたら、どんなイメージの近未来を描くかが、とても重要になってきます。自分が望む近未来に合わせた現実問題の対処が必要になってくるからです。

 

望む近未来に少しでも近づこうとする努力ならば、みずがめ座土星はよいアイディアを次々ひらめかせて応援します。

今を生き残る必要最低限の対処ができたら、望む未来につながる何かを「今、ここ」で取り組むと、自動的にみずがめ座土星が具現化に働いてくれます。

 

最近のニュースでも、ノーベル受賞者の大村氏が30年前に土壌微生物から見つけたアベルメクチンより開発された寄生虫駆除剤のイベルメクチンが、コロナウイルスの抑制に効果があることが報じられていました。

 

昔から発展途上国の風土病になっている寄生虫を安全に駆除してきた治療実績のある薬なので、コロナウイルスの治療薬として実用化されるのは、そう遠くではないはずです。

 

過去に実績がある寄生虫の治療薬が、今、新型コロナウイルスの治療薬として使われようとしているのは、過去の経験を現実に活かすやぎ座、と新しい視点で現実を捉えるみずがめ座の連携プレーのような印象を受けます。

 

空の上から、やぎ座冥王星とやぎ座木星とみずがめ座土星が、受け取って具現化してくれる人々にインスピレーションを与えているのでしょう。

 

星気のエネルギーは、良いも悪いもありません。

受け取った人がどう使うかだけです。

「怖れ」の意図で思考して「怖れ」のイメージを具現化させるも、「喜び」の意図で思考して「喜び」のイメージを具現化させるも、その人の「自由選択」です。

 

先が見えない不安な時期は、望む未来への下ごしらえに集中するときだと思います。

危機を感じて不安になって近視眼的になっても、そのまま「望む未来への下ごしらえ」の現実に集中できますから。

近視眼的な思考は、1つのことに集中して現実に取り組むときは役に立ちます。

 

「毎年、この季節、わたしは国中に魔法のクローバーの種をまき、公平に幸運を分け与えているのだ。お前のもとに芽を出したのは、お前がちゃんと下ごしらえをして待っていたからだよ。幸運などというものは、いつだって手の届くところにある。それをつかめないのはつまり、労せずつかもうとしているからなのだ」

そう言い残すと、ウインドは森を通り過ぎていってしまった。シドは、魔法のクローバーを丁寧に摘み取って、森を後にした。

 

幸運を作るというのは、チャンスに備えて下ごしらえをしておくこと。だが、チャンス得るには、運も偶然も必要ない。それはいつでもそこにあるものだから。

幸運を作るというのは、条件を自ら作ることである。―「グッドラック」より―

 

次回は「ガガーリンのホロスコープリーディング」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。