こんにちは、リブラです。

トランシットのみずがめ座土星(サターン)さんとのヴォイスダイアローグの続きです。

 

リブラ「サターンさんは『やぎ座的な現実の捉え方とそれを活かしたみずがめ座の俯瞰視点の扱い方』の説明が終わっていないので、続きをお願いします」

 

サターン「7月にはまたやぎ座に戻るがやぎ座の現実視点の重要性も語り、もうみずがめ座に入ったことだし、みずがめ座の俯瞰視点について話すとしよう。それでは、リブラさん、みずがめ座神話はどんなストーリーだったかな?」

 

リブラ「ヘラが目の敵にしていたゼウスの隠し子ヘラクレスは12試練を完了し、その祝いの席で婚約者から毒を盛られ(ヘラが滋養強壮剤と偽って婚約者に渡した)、失望のあまりなんでも焼き尽くすことのできる火の中に飛び込み自殺しました。

 

ゼウスはヘラクレスの魂を神界に連れて行き、神として再誕生させました。と同時に、妻ヘラとの間の娘へ―ベーとヘラクレスを結婚させました。これでヘラクレスはヘラにとって娘婿になったので、憎しみ対象とすることはできなくなりました。

 

ところがこの結婚で1つの問題が発生しました。へ―ベーは神酒ネクタル(不老不死のお酒)の給仕係だったのですが、結婚するとこの仕事を降りなければなりません。へ―ベーに代わる次の給仕係が必要になりましたが、神々の中に適任者はいませんでした。

 

そこでゼウスはワシに化けて人間界に探しに行き、見目麗しいトロイアの第1王子ガニメデスをさらったのでした。

ガニメデスは神界にただひとりの人間であっても怯えることなく、王子であるのに給仕の仕事も喜んで引き受けました。

 

そして人間界に戻ることよりも、神界でネクタルを飲み続けて不老不死になる方を望みました。

神界に馴染んだガニメデスは雨を降らす神となり、人間界にも水の給仕をすることになりました。

 

ガニメデスは人間に生まれているけれど、神界の方が居心地よかったのですね。

わたしはアセンダントや土星がみずがめ座なのでこの感覚すごくよくわかります。

 

血の絆よりも、考え方に共鳴した人の方に親しみを感じるのです。考え方に共鳴できない人々の中にいると、独りでいるとき以上に孤独を感じます。ガニメデスは、人間界にいるときは孤独で、神界にさらわれた後の方が神々に共感を覚えて楽しかったのでしょう」

 

サターン「みずがめ座の考え方はユニークであり頑固でもあるから、だいたい反発を買うことになる。それに共鳴する人間も同類で同じはみ出し者の孤独を感じているのだろう」

 

リブラ「わたしは今でこそ、とてもおしゃべりですが、子ども時代はよく『お前はしゃべるな!』と周りから言われ、話さない方が楽だなと思っていました。同じ日本語を話しているのになぜか話が通じないからです。通じない会話を無理してするより、黙っていた方がストレス感じませんからね」

 

サターン「興味のない話を聞いているだけで、退屈しなかったのかね?」

 

リブラ「そういうときは、とてもおもしろい独り遊びをしていましたよ。

うなづき人形になっている自分の身体から幽体離脱するみたいに意識だけになって抜け出し、そこで会話している人々を客観的に観察するのです。とても中立な立場で会話の全体性を掴むのです。

 

自分の感情はどこにも傾かず冷静で、会話の内容に興味も湧かないから人々の言葉とそれぞれの感情の動きから、その場の力関係や誰が何をコントロールしようとしているのか、人間の無意識の心の動きを観察できるのです」

 

サターン「人間観察を楽しんでいたわけか。それも、ガニメデスが天界から下界を見下ろす俯瞰視点で、自分が人間であることも忘れて」

 

リブラ「たしかに自分が人間であることを忘れていましたね。そこに人間的な情緒はなかったですね。あるのは好奇心だけです。

ふたご座のゲーム感覚に近いような。

 

でも、ふたご座だったらゲームの内容をおもしろくするために何かトラップを仕掛けていたずらしそうですが、みずがめ座の俯瞰視点は、自然な成り行きの中で人間がどんな展開をするのかの方が興味をそそられるのです。

 

ガニメデスは神々に共感したわけですから、神の摂理の中で自然に動かされている人間を見る方が、神の人間ドラマのシナリオを読んでいるようでおもしろいのです」

 

サターン「人間視点で目の前に横たわる現実問題に心をかき乱されていたら、上から全体性を俯瞰視点で眺めることはできないでろう。いま、やぎ座も冥王星と木星があり、逆境を克服していく中でしかチャンスも底力もやって来ないという状況を誰しも味わっていることだろう。

 

そんな中でも、目の前の問題の背景を含めた全体性を得るために、俯瞰的に眺める必要があるのだよ。みずがめ座土星を活かしきるには」

 

リブラ「自分の主観で眺める視点と客観的に眺める視点の両方を持つことが必要ですね。感情に振り回されていると難しいですが、感情に鈍くなっていても難しいですね。感情が鈍いというのは、感情を抑えつけているのであって穏やかな状態というわけではありませんから。

 

俯瞰視点で全体を眺めるときは、個人的な感情を脇に置いておくといいと思います。

ガニメデスのように、神の視点で眺めることができるでしょう。わたしたちの本質は神の分霊ですから、その視点の方がわたしたち(魂意識)らしい眺めのはずです。

 

そうすると、誰に対しても個人的な感情が働かなくなって、個々がそれぞれの思いで自由に生きていることの方に感動を覚えるようになります」

 

サターン「人間のエゴの視点から魂意識の視点への転換だね。現実主義で物質界に強みを発揮するやぎ座の弱点は、物質次元の制限に囚われるところだが、みずがめ座はそれを俯瞰視点で眺めて全部が見渡せる存在(創造主)ならばどう見えるだろうと考えるのだ。

 

みずがめ座の土星とは、この俯瞰視点で捉えて考えたことを具現化するように働くのだ。

それをするにあたって1番大切なことはなんだと思う?」

 

リブラ「俯瞰視点で眺めるだけでなく、それに対して自分の考えで具現化に動くわけですから、自分の考えを信頼することでしょうか?」

 

サターン「正解だが、どうやって信頼する?みずがめ座のひとつ前の星座のやぎ座だったら、過去の経験を根拠に信頼するだろう。

しかし、未来までも含むみずがめ座の俯瞰視点からの考えでは、予想の域を出ないだろう。どうやって、自分の考えに信頼の橋を架けて渡るのだろうか、リブラさん」

 

リブラ「考えたことを実験することで現実に結びつけます。

たとえば、わたしは昔、ハードアスペクトを決まりきった公式のように読むことに違和感を感じていました。

『このアスペクトの人には○○が多い』というアスペクトと起こる現象を結びつけて統計学的に読むことに不自然さを感じていました。

 

異なる極性の天体同士は、化学反応ような特有の反応があり、それによって引き起こされる複雑な感情からはいろいろな行動が予想されるので現象化の現れも限定できないと思ったのです。

 

だから、的確に読み取れるのは起こる現象ではなく、引き起こされる感情の方だと考えたのです。

そして、まずは、自分のホロスコープを読み、ハードアスペクトがわたしの起こしやすい葛藤の原因だったことを突き止めたのです。

 

自分の葛藤の原因さえわかってしまえば、もう、感情に振り回されることはありませんからね。

感情はわたしのパワーになることはあっても、足を引っ張ることはなくなりました。

いつでもどこでも、俯瞰視点で眺めることもできるようになりました」

 

サターン「リブラさんにとっては、ホロスコープを眺めることが俯瞰視点を持つことにつながったわけだね。

ホロスコープリーディングを趣味にしている人々にとっては、みずがめ座土星時代は、実験しがいがあるね」

 

リブラ「みずがめ座土星が滞在している間に、自分の心をホロスープによって知り、感情のパワーに苦しむのではなく、望む未来の具現化に役立てる人が増えると思います。わたしもそういう人々に向けてブログを発信しているつもりです。

わたしの太陽のサビアンシンボルは、<夜明けを告げるオンドリ>ですから、目覚まし時計みたいな役割なのですよ、きっと」

 

サターン「それでは、次回は、トランシットの他の天体との関わりから、みずがめ座土星のことを話すとしよう」

 

次回はティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、次々回は「パスワーク」の解説を、その後「みずがめ座土星のヴォイスダイアローグ」を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。