こんにちは、リブラです。

今月23日からみずがめ座入りする土星(サターン)さんとのヴォイスダイアローグの続きです。

 

リブラ「前回サターンさんは『やぎ座的な現実の捉え方とそれを活かしてみずがめ座の俯瞰視点の扱い方がわからないといけない』と言っていましたね。その説明をお願いします」

 

サターン「現在、冥王星(眠った底力)と土星(現実性、具現化力)と木星(チャンス、発展)がやぎ座に集結している。

冥王星の底力を発動させるのも、土星の具現化力を現実に発揮させるのも、木星のチャンスを掴んで発展させるのも、やぎ座のモードのスイッチが入っているかいないかにかかっているのだ。

 

やぎ座モードのスイッチを自分で意識して入れなければ、自分の仕様に働いてくれない。

やぎ座に冥王星も土星も木星も滞在しているのに、『いまのつらい現実を救ってくれる何かが未来には起きてくれるはずだから、チャンスが来るまで待っておこう』と、いて座モードの幸運のチャンスにお任せをしていたとしたら、目の前に勢ぞろいしている逆境のコスチュームを纏った<幸運のチャンス>を見逃してしまうのだ」

 

リブラ「いて座神話の主人公のキローンは、生まれながらに優秀で心やさしく神々からも周囲から愛されるキャラクターでした。

ただし、逆境に弱く、奇跡のヒーラーであったはずのキローンは、たった1回の不運で毒矢に当たり苦痛に絶望して、不死の命を返上してしまう最期でした。

 

一方、やぎ座神話はそれを更にバージョンアップした星座なので、主人公のパーンは生まれながらに醜く不気味で、母親でさえも驚いて生み捨ててしまったくらいの逆境からのスタートです。

 

大神ゼウスがパーンを酒宴に連れて行ったのも、見世物にして笑いをとるためでした。パーンに情けをかけたわけではありません。

でも、パーンは<見世物にされる>という逆境のコスチュームを纏った<幸運のチャンス>を見逃しませんでした。

<見世物にされる珍獣>から<神々の酒宴になくてはならない人気者のコメディアン>になったのです。

 

パーンは生まれた瞬間から逆境だから、その逆境を資源に這い上がる能力が発達したのでしょう。

やぎ座に滞在している天体を活かすには、<ピンチ>が来たら<チャンス>と思うことで、やぎ座モードに意識を切り替えたらよいのですね?」

 

サターン「そういうことだ。ところで、その意識の切り替えは何を意味しているのかわかるかね?何がいて座からやぎ座にかけてバージョンアップされたと思う?リブラさん」

 

リブラ「与えられている幸運や神(運命)に愛されていることを信じて、それらの恩恵にいつでもあずかれるのが前提で行動することがいて座の流儀でした。

だから、いて座モードの意識の切り替えは、<前向きに考え、楽観的なイメージだけを持つ>ことでした。

 

でも、<前向きに考え、楽観的なイメージだけを持つ>ことを逆境のときにするのは難しい。

目の前に厳しい現実が転がっているのに、無理に前向きにすることはかえって絶望や無力感を誘います。

いて座神話のキローンは半神の存在なのに、絶望して不死の命を返上したくらいですから。

 

そして、パーンは、最初から神や幸運が助けてくれることなど期待していません。

そんな期待をしたら、母親に生み捨てられ神々の酒宴で見世物にされて笑われた時点で、絶望してしまうことでしょう。

 

いて座からやぎ座にバージョンアップしたことというのは、神や幸運、自分以外のものに期待せず、自分を頼みにすることだと思います。だから、自分の能力を駆使して、目の前に転がっているものは何でも活用してほんとうの目的に向かおうとする不屈のやぎ座精神が生まれるのでしょう」

 

サターン「まさにそのとおり。神や幸運や自分の外側の世界が自分に優しくしてくれると期待する者は、必然的に<従者意識>になっているのだよ。

この<従者意識>もしくは<被害者意識>は、外側の環境次第で幸せになったり不幸になったりする怖れを生んでしまう。

 

そして、その<従者意識>もしくは<被害者意識>の反対は、<創造主の意識>で<自分の現実は自分の意識が創り出すものと信じる>ことなのだ。

 

この信念は、いて座のポジティブ面の<前向きに考え、楽観的なイメージだけを持つ>とやぎ座の<自分以外のものに期待せず、自分を頼みにすること>を統合した結果でもある。

 

星座の順番をひとつ進めるごとに、前の星座の性質を履修していくのだ。

01番のおひつじ座から始まり、10番のやぎ座に至るということは、生まれたての赤ん坊のように<無邪気な創造主意識のわたし>から始まって、外側の現実世界の影響を知り、その現実の世界を超越する神界(叡智)を知って、さらにその叡智を使って望む現実を具現化するのが<創造主の意識>なのだ」

 

リブラ「幸運に恵まれないとか、不運にばかり苛まれると嘆いてばかりいたとしたら、もう、やぎ座からみずがめ座に土星が移ろうしているのに、まだ、いて座からやぎ座への意識変革が完了していないということなのですね?」

 

サターン「そのとおりだ。その先のみずがめ座は枠超えの11番目の星座だからな。現実さえも超越してしまう、意識変革が必要になってくる。いまのうちに、せめていて座からやぎ座へのバージョンアップをしておくことが、みずがめ座土星に備える第1歩だ」

 

リブラ「それでは、次回はやぎ座からみずがめ座のバージョンアップのお話を聞きたいと思います」

 

次回はティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、次々回は「パスワーク」の解説を、その後「みずがめ座土星のヴォイスダイアローグ」を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。