パスワーク(新装版)―自己のすべてを受け入れ統合された意識で生きる
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こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。
どれくらい深い人間関係や親密な交流をしているか、どれくらい強い感情を感じるのを自分に許しているのか、どれくらい積極的に人と与えたり受け取ったりしているか、これらによって、人がどの程度の充実感を抱いているのかを判断できます。
人間関係のチャレンジに身を投じることがなければ、愛や喜びを犠牲してしまっています。
利己的に受け取ることだけを考えて人と交流しようとしたり、内心では気が進まないのに交流したりした場合、あなたの熱望は達成されないままでしょう。
「人に翻弄されて不運や不公正な状態に陥っている」という思い込みを持ってしまいます。
人間関係の中で抱く満足感や達成感は人の進化を推し量る基準ですが、ほとんど注目されません。
他者との関係は、自己の状態の鏡であり、自己浄化の直接的な助けになるものです。
自己に正直になり、自己に向き合ってこそ、人間関係が継続し、気持ちはくつろぎ、交流が長期的な関係へと成長できるのです。
わたしたちは人と交流するとき、独りのとき違うと側面で対応します。これは、意識的ではなく無意識にです。
ホロスコープのアセンダント(本人のハウスの始点)がおひつじ座の人なら、人に接するときの側面はディセンダント(対人関係のハウスの始点)の星座であるてんびん座の性質が無意識に表れます。
無邪気で率直で主観的なおひつじ座の性質を引っ込めて、接する相手の反応を見ながらてんびん座的なバランス感覚を発揮して交流しようとするのです。
自然体で出てくるアセンダント星座の性質を抑えて、その真反対の性質を発揮するのですから疲れますよね。
7室(対人関係のハウス)は表面的な交流を表すハウスなので、感情や共感が通い合うほど深い関係ではありません。
軽く当たり障りのない範囲で交流したり、ビジネスライクに接するのがこのハウスの範疇です。
その隣の8室(共感のハウス)は、信頼構築がなされないと入れないハウスです。
ここでの交流は深い感情が通い会い、共感のポイントで心をひとつにできるのです。
心は見えず触れずですが、同じ感情を通して心をひとつにするのです。
共感によって他者と心が共鳴すると、個として存在しながら他者の波動とひとつになるので、その他者と共鳴する以前の状態には戻れません。共感の記憶が抹消されない限りは。
だから、他者と深い感情の交流をして共感すると、変容が起こるのです。
物質次元では見えないので、多くの場合、この変容に気づきません。
意識は共感すると拡大します。
自分の意識と他者の意識が交流し、ひとつになるのですから、2つの意識の世界を行き交うことになるのです。
自分の人生を生きながら、他者と深い感情の交流をすることで他者の意識状態を体験できるのです。
様々な感情の体験をしたくて人間の転生を選択したわたしたち(魂)にとって、最も興味深いことが「共感」なのです。
ところが、物質次元しか現実とみなさないエゴ(生存本能由来の意識)は、この共感が恐怖なのです。
見えないレベルで、他者とひとつの心になり、以前の自分に戻れないほどの変容を起こすからです。
エゴにしてみれば、人間関係はすべて7室(対人関係のハウス)止まりにして、8室の共感なんか体験したくないのでしょう。
でも、魂は大いなる存在の分霊ですから、8室の共感の体験を通して、ひとつの人生で様々な感情によって変容していくことは、大いなる存在の意図に叶った生き方と言えるでしょう。
だから、深い感情の交流の充実感は、他の何にも勝る至福に感じるのでしょう。
7室(対人関係のハウス)の交流で物足りなくなったら、8室(共感のハウス)の交流にチャレンジするときです。
8室(共感のハウス)は個である自分を一度溶かして他者の意識とひとつにするので、個としての自分の存在をしっかり認識しておく必要があります。
7室(対人関係のハウス)は、1室(本人のハウス)の自分をくっきりはっきり自覚するため他者と対峙するハウスです。
他者と違う自分の個性を認めたら、安心して8室(共感のハウス)の交流にチャレンジできるのです。
次回は「ベートーヴェンのホロスコープ」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。
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