統一性と二元性

 

 

こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。

 

第５章統一性と二元性

 

人間の意識には、２つの次元があります。

それは、二元的な次元と統一的な次元です。

 

二元的次元は、善と悪、正と誤、生と死・・・など対立する両極を分離させて、どちらか一方を取る次元です。

統一的次元は、二元的な両極が結合しているので対立がありません。

 

二元的な次元での生活は問題の連続です。

分割によって、葛藤を強いる対立が生じます。

 

例えば、友人と争っているとします。

自分の立場では自分が正しいと確信すると、友人は間違っているということになるのが、二元的次元です。

 

統一的な次元では、はじめ明らかな善や悪に見えていたものが、すぐにそう見えなくなります。

そして必ず、善と悪のどちらにも善悪の両方を見出すようになります。

この道をさらに追求していくと、もはや悪はなくなって善だけが残ります。

 

この道は真の自己の内部へと、すなわち、怯えたちっぽけなエゴの関心を超越した真実へと続いています。

この真実を自己の深部で追求するとき、統一的な意識状態に近づいていきます。

 

この世のものは、２極に分かれて存在しているので、その中に住んでいるわたしたちは、二元的なものの考え方が当然のように身についてしまいます。

 

エゴ（生存本能）が生き残りを賭けて有利な方を選び取ることを良しとするので、良い方、正しい方、優れている方を選び取るようにジャッジメントに抜かりがありません。

 

ですから、エゴに主導権を握られている限り、この世を二元的に捉える視点をやめられず、分割による対立で心の中の葛藤からも、外側の世界の争いからも解放されることがありません。

二元的な次元で物事を捉えている限り、心の平安は得られないのです。

 

神様の視点で捉えたら、猿山の猿の勢力争いも、人間関係の諍いも、エゴ（生存本能）に乗っ取られた動物の本能的行動として同じレベルに映るのでしょう。

猿は争いが終われば忘れてしまいますが、人間は知性が高いだけに、二元性の闇が深く、苦しみが絶えません。

 

しかし、すべてが分離したこの世を統一的次元で捉えられるのは、人間だけです。

その視点は、エゴ（生存本能）を超越した捉え方が身につかないと得られません。

 

人間に突きつけられた、ハードルの高い挑戦です。

でも、誰もが挑戦できる価値ある貢献であるとも言えるでしょう。

 

ちょっと、想像してみてください。

誰もがエゴに振り回されず、魂意識（神の分霊）として生きる世界が、どんなふうであるかを。

何を見ても触っても、その中に神の一部としての聖なる本質を感じて、感謝する現実を。

 

きっと、あるがままですべてが美しく感じられると思います。

この世のすべて、森羅万象・万物が神様の愛の溢れるプレゼントだと感じるでしょう。

元から美しいものは、そのまま美しく、一見醜悪に感じるものも、その中に神様の隠れた愛を見つけると、神様のプレゼント探しのゲームをしている気分で楽しいかもしれません。

 

そして、何より幸せなのは、エゴに脅かされる心配がない世界なので、「怖れ」から解放されることです。

人類の心のほとんどがそんな意識になったとき、集合意識から「怖れ」がなくなり、分離の時代が終わります。

 

地球が向かっているユニティ（一元性）の時代に、ようやく集合意識が追いついて森羅万象・万物もユニティ時代に突入するのです。

その鍵を、人類一人一人が持っています。

 

エゴ（生存本能）主導でしていたジャッジメントを、手放す習慣をつけるだけでこの世をユニティ時代に突入させるほどの変化を起こせるのです。

 

今日から、良し悪しのジャッジメントが自動設定で作動する度に、「悪い」と決めつけた中に神様の片鱗を探してみるゲームをしてみませんか？

 

例えば、「インフルエンザに罹ってしまった」⇒「悪い出来事」と思ったら、「しゃべれない身体が、免疫力が落ちています。休養が必要です。ゆっくりしてください。と教えてくれたんだな」と捉えることもできます。

 

そうするとインフルエンザという「悪い出来事」の中に、身体の休養の機会という隠れたプレゼントを見つけることもできます。

 

この習慣を身につけると、「悪い出来事」の中には深い学びが隠れていることに気づいて捨て置けないようになると思います。

 

「悪い出来事」は、大根の葉っぱやエビの尻尾や頭みたいに調理次第では捨てるのがもったいないと思うほどの味わい深い材料になることに気がつくはずです。

 

その瞬間から、エゴは降参して魂意識に主導権を返上します。

そして、二元性の葛藤の苦しみから解放され、心の平安をいつでもどこでも得るようになります。

 

次回はやぎ座木星の持ち主の「ベートーヴェンのホロスコープリーディング」を、次々回は「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、その後に「パスワーク」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー（月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク）が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。