こんにちは、リブラです。
しし座キローンのジョン・レノンのホロスコープリーディングが終わりましたので、キローンさんを再びお招きして「おとめ座キローン」の傾向と対策について語ってもらおうと思います。
リブラ「キローンのゴールは、他者承認から脱却して自己承認で<承認欲求>を満たし、<自己実現欲求>に進化させることでしたよね?キローンさん」
キローン「そうです。『唯一無二の自己をこの世で実現したい!』という欲求を引き出すには、実現したい自己を見つけなくてはいけません。『唯一無二の自己』ですから、外を見回したところで見つかるはずもありません。自分の内側に探しにいくしかないのです。
しかも、『唯一無二の自己』ですから、周囲に良い評価を受けるか、批難を浴びるかも未知数です。そんなものをこの世に実現させたいという欲求ですから、内なる自己から現れてくるものに、絶対的な信頼を寄せてないと、<自己実現欲求>は湧いてこないでしょう」
リブラ「『みんなに褒められる自分の個性は好きだけど、みんなに嫌われる自分の個性は嫌いだから、それは引っ込めておこう』という状態では、承認欲求さえ越えられないから、自己実現したいという欲求も湧かないのですね?」
キローン「自分の長所も短所も内なる自己もエゴもすべてを丸ごと無条件に愛していないと、魂が意図する『自己実現欲求』は湧いてこないでしょう」
リブラ「まるで我が子の出産を心待ちにしてる母親のような気持ちですべての自分に愛を注ぎ、生まれてくるのが『自己実現欲求』なのですね。そのためにキローンさんは、コンプレックスでコテコテの苦手意識を醸し出し、嫌いたくなるような自分を演出するのでしょう」
キローン「そうですよ。わたしの役割を正しく理解してくれてうれしいです」
リブラ「それを考えると、しし座キローンってすごくハードルが高いですよ。ジョン・レノンがドラッグに手を出したり、荒れて苦悩していた時期があったのも、わかるような気がします。
しし座に何か天体を持っていると、その天体は『みんなにとっての眩しい光でなければ』という気持ちに働いてしまうから、苦手意識を発生させるキローンの存在は、なかったことにしたいでしょうね」
キローン「わたしを亡き者にしようとすると、他者承認に振り回された挙句、永遠に<自己実現欲求>に進化できませんよ」
リブラ「ジョンの場合は、しし座キローンに冥王星が重なり、さそり座水星とみずがめ座月とでT字型のハードアスペクトを形成していたから、キローンの苦手意識に気が狂いそうだったと思いますよ。
5室(至福と創造性)のキローンだから、本来なら趣味や遊びにしたらいいものを、プロの領域にしてしまうからキローンのコンプレックスが生まれ、止めどもなく高いハードルを課してしまうのです。キローンが5室にあると、遊びが仕事のように真剣になってしまいます。
ジョンはひとりで曲や詞つくってくるのに、なぜかそれを最初に披露するポールと一緒につくったことにしようと、ふたりの名前を並べて書いたそうです。このあたりもキローンの仕業かな、と思います」
キローン「他者承認が追い風のパワーになるしし座にそれを封じて、<承認欲求>を超えなければならなかったジョンは、どうやって超えたのですか?」
リブラ「ジョンの場合、11室(グループのハウス)のみずがめ座の月が効いていて、しし座キローンと敵対するのではなく、統合には働いたのでしょう。ジョンの場合、自分の苦手なところを埋めてくれるメンバーを仲間にしたのがよかったのでしょう。
そのビートルズは4人ともプライドの高いしし座冥王星を持っています。お互いの才能を尊重し合い、苦手なところは得意な者が埋めることで、ビートルズを完成させていったのでしょう。しし座だけなら、『人に欠点を見せたくない』と隠すでしょうけれど、みずがめ座なら『誰か得意な人やってくれ!』と簡単に頼めるのです」
キローン「ジョンは、ビートルズから独立したときに、それをメンバーなしに乗り越えなければならなかったから、苦しんだのでしょう。でも、その後の作品は、どれもジョンらしさが本音で表現されていて、自己表現で自己実現しているみたいな人ですね。
それではリブラさん、次回からおとめざ座キローンなので、おとめ座の神話の方からご説明願います」
リブラ
「まだこの世に四季がなかった頃、大地の女神デーメテールとその愛娘ペルセフォネは常春の楽園で毎日楽しく仲良く暮らしていました。
ところがその母子関係に悩む神々が二人いました。
デーメテールの兄でペルセフォネの父親でもある大神ゼウスと、その弟である冥界の王のプルートでした。
プルートは清純無垢の美少女ペルセフォネに一目惚れして妻にしたいと考えたのですが、溺愛する母親のデーメテールがその結婚を許すはずもなく、悩んだ末、ゼウスに告白したのです。
大神ゼウスは『かっ拐ってしまえ!』とプルートを煽り、そのアドバイスどおりペルセフォネを地下の冥界に連れ去ります。
それを知って怒ったデーメテールは地上を凍らせ不毛の地に変えてしまいます。
慌てたゼウスは大神の権限で『ペルセフォネをデーメテールに帰してやれ!』とプルートに命令します。
不服に思ったプルートは冥界のザクロを騙してペルセフォネに食べさせてから、地上に帰しました。
冥界のものを食べてしまったら地上に帰れないのが冥界の掟。
大地の女神を怒らせたら、ずっと冬になり凍りつくのが地上の掟。
掟を守るのが神々の仕事なので、大神ゼウスでもそれは曲げられません。
そこで苦肉の策として当事者のペルセフォネにその選択は委ねられました。
ペルセフォネは大好きな母と地上での暮らしを望みました。
しかし同時にプルートの真剣で熱烈な愛にも応えてあげたいとも思いました。
だから、1年の4分の3は地上で暮らし、後の4分の1は冥界の王の妃として暮らすことですべてのニーズに応えて掟も守り、まるく収めたのでした」
キローン「ペルセフォネを愛する気持ちで、デーメテールもプルートも自分たちの要求を撤回したのですね。
元々あった大地の女神ルールと冥界の王のルールを、ペルセフォネが自分に心地よい期間地上の母のもとに戻り、プルートの妻として地下に帰るというように、全員が納得するように作り変えるのですね。なかなか考えていますね」
リブラ「そうなのです。おとめ座は、知性を司る水星を支配星とするので、現実的な知性に優れ、明晰性があるのです。
柔軟星座なので、人間関係に順応しながらその刺激の中で進化成長を遂げていくのです。
でも、その星座にキローンがいることとなると、人を観察したり、配慮したりする方に考えが向かい、セルフジャッジが激しくなるでしょうね」
キローン「そうか、観察力や分析力が自分に向かうと、厳しいセルフジャッジとして現れるのですね。」
リブラ「キローンさんが納得していてもしょうがないので、早く攻略法を、この記事を読んでくれる読者のために、教えてくだい!」
キローン「これ、いたって簡単ですよ。おとめ座は『ザ・ルール』なので、ルールを心地よく変えたらいいのですよ。地上の母と地下の夫の両方を行き来をするいいとこ取りをしたペルセフォネ<ルール>のように」
リブラ「具体的にどうしたらいいのでしょう?」
キローン「ペルセフォネもデーメテールも大地の女神ですから、自然界のルールにさえ従ったらOKということにすると、生存していたら合格点を自分にあげられますよ。それが地球の生き物のルールですから。ここまで寛大だとセルフジャッジのしようがなくなるでしょう」
リブラ「確かに。『生きているだけ、存在しているだけで、合格点』を自分に出せたら、セルフジャッジメントは無用ですね。
細やかな気配りをして神経をすり減らしてしまうおとめ座さんが、これを自分に許せたら、明晰で現実的思考力をもっと生産的に使えますね。
パラハマンサ・ヨガナンダがおとめ座キローンなので、これから彼のホロスコープリーディングで、おとめ座キローンの解読に挑んでみようと思います」
次回はティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法」の解説を、次々回は「パスワーク」の解説の続きを予定しています。その後、パラハマンサ・ヨガナンダのホロスコープリーディング」を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちら をご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。