こんにちは、リブラです。今回は、閃めく経絡の解説です。

 

26.太陰経-脾陽は湿を変換する

湿は水分が多すぎる身体の病態である。

心臓(ポンプ機能)や腎臓(水分排出)の機能不全で生じる湿(水分過剰)とは、脾陽(膵臓)の代謝障害で生じる湿は明らかに異なる。

 

心臓の循環機能や腎臓の水分排出機能の低下で起きる湿は、下に落ちてきて足関節で腫脹を生じさせる(浮腫)。

 

脾陽(膵臓)の湿は、ビール腹や腹部膨満などである。

 

顔色も違いがある。心臓・腎臓の機能不全は、灰色・暗色・青色になる。

脾陽(膵臓)の湿の患者の顔色は黄色に見える。

 

脾臓の機能が活発過ぎて赤血球の破壊によって起こる黄疸は「鮮やかな黄色」だが、脾陽(膵臓)の機能低下により生じる湿の場合は、「黄ばんだ顔色」になる。

 

脾陽(膵臓)の不足による代謝障害の湿は、毒素の代謝産物が水分を引っ張り込む。

身体が処理できない毒素と水が、あってはいけない場所に一緒に長く居座るのだ。

 

ここで言う毒素は、過剰な糖分や塩分や高過ぎる濃度の物質も含まれる。

 

中医学では、熱が湿に作用して固まったものを「痰」と呼んでいる。

呼吸器の炎症(熱)が、患部にある液体(細菌やそれと戦った白血球の死骸が混ざった液体)に作用して、咳と共に排出される痰も、中医学の「痰」の1つである。

 

腸の癒着、動脈硬化症や心臓発作の原因の血管に付着するプラークも中医学でいうと痰である。とキーオン医師は言っています。

 

膵臓は消化酵素をつくり、糖分を細胞に取り込むためのホルモン(インスリン)もつくっている臓器なので、膵臓が弱ったら消化酵素が減って、下痢になったり(未消化のまま小腸に流れ込むので)、血糖値が不安定になり細胞に栄養供給が不十分なります。

 

糖尿病になると、食べることで血糖値がハネ上がるのにその糖分は細胞に取り込まれることなく血管に溢れかえり、過剰な糖分として尿の中に捨てられてしまうのです。

 

この状態が続くと、細胞は飢餓状態になり死んでしまいます。

そこで、身体は非常用の回路(中性脂肪からアセトン体をつくる回路)を使って身体にエネルギーを供給する方に切り替えるのです。

糖尿病が進んだ人の尿は、過剰な糖が排出されるのと同時に、飢餓状態のときに排出されるアセトン体も出てくるのです。

 

ダイエットで「糖質制限」というのを耳にされる方もあるかと思います。

 

その日食べるものを制限したり、運動で消費すれば、確かに肥満は防止できますが、すでに身体に脂肪として蓄えられてしまった方は、身体を長期的な糖分の飢餓状態にさらさないと、脂肪の分解(β酸化)⇒アセチルCoA⇒アセトン体(ケトン体)⇒細胞に供給されるエネルギーという回路は働かないのです。

 

わたしはゲリーのノウイングスクールのカリキュラムにしたがって、3日間の野菜ジュースだけのプレ断食の後、7日間の断食をしたことがあります。(アカシックレコードのリーディングのスクールなので、心と身体をひとつにするためのワークとしての断食です)

 

どのくらいの飢餓状態で、わたしの身体はβ酸化の回路を使い始めるのだろうか?この機会を使って実験してみよう!と思い、断食を始めてから毎日、テステープで尿中アセトン体の有無を見ていました。

 

わたしの場合は、断食3日目からアセトン体が出るようになりました。

つまり、身体に蓄えた方の脂肪をエネルギーの資源として使い始めたのです。

 

この日から2日間は断食の空腹感が和らぎ、このまま食べなくても平気かも?と思ったりしました。

身体はかなり絶食状態が続かないと、身に蓄えた脂肪を消費に回してくれないようです。

 

ダイエットで同じくらいの量を食べているのに関わらず、ときどき、停滞期が現れるのは、脂肪が分解されるとき体重が落ちて、そのとき発生したエネルギーがいつもどおりのダイエットメニューの栄養にプラスされるので、一時期に身体は飢餓状態から解放されたと判断して、β酸化をする回路の使用を止めるのでしょう。

 

その後、糖質制限を続けてもすぐに体重に反映されないのは、再度身体がβ酸化の回路に切り替えるまでインターバルを要するからでしょう。

 

この停滞期で、短気を起こして絶食みたいなことをすると、身体は飢餓の極限のような体勢になるので、カロリーを蓄えやすい(太りやすい)体質になるので要注意です。

 

停滞期があってもちゃんと食べ続けるダイエットした方が、身体は安心して過剰な栄養は捨て、飢餓になったら蓄えた脂肪を使うという切り替えをしてくれるでしょう。

 

わたしは、ノウイングスクール中の1週間の断食で4kg体重が減りましたが、通常の食事に戻って2週間したらすぐに4kg太り、それ以降お腹まわりに脂肪がつきやすくなりました。

 

身体の方はアセトン体が出るほどの飢餓にさらされたのは初めてだから、怖かったのでしょう。

身体と相談しながら、ダイエットすることが大切ですね。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。