こんにちはリブラです。
今回でみずがめ座土星についてサターン(土星)さんのお話は最終回です。
リブラ「人間界の王子様でいるより神々の国で給仕役をする方を選んだガニメデスくんの選択は、人間界を超える神界のルールの中で生きていたい、その方が心地よいというところから来ていましたよね?」
サターン「みずがめ座の自由で進歩的な考え方は、そのまま人間界で表現すると異質で受け入れないことが多いだろう。
それだったらいっそのこと、人間界以外の方が受け入れられることを期待しない分だけ楽なのかもしれないな」
リブラ「そうなんですよ。受け入れてもらうために自由な発想を制限するくらいなら、独りでいた方がいいと思います。
周りにも迷惑かけずに済みますから。
みずがめ座気質が強い人は、無意識に人との距離をどんなに親しい間柄でも取りますね。
これがよそよそしいと誤解を受けることになるのですが、みずがめ座にとったら心の自由を確保するためスペースなので必要不可欠です」
サターン「なんで心の自由がそんなに必要不可欠なのかな?」
リブラ「心を自由にすることによって個性を解き放ち、未知の領域に可能性を開くことができるからです。
わたしたちの魂はそれがしたくてワンネスの大いなる源から飛び出して、物質界に降下して人間として生まれたわけですから。それができなかったら、ここに存在する意味がないですよ。
わたしたち人類は、スーパーコンピュータを超える知能を持つ大脳を搭載して生まれてきているのです。その機能の可能性を試さず一生を終えてしまうなんて、もったいない話です。
サターンさんは具現化の神だから、機能が使われずムダに終わってしまうことなんて許しがたいでしょう?」
サターン「もちろんだとも。だから、みずがめ座土星には思考に制限は加えない。むしろ心の自由は推奨して思考を実用化する方に仕向けているのだ」
リブラ「おひつじ座は行動の自由を、ふたご座は選べる自由を、いて座は近未来の想定の自由を欲しますが、みずがめ座は思考の自由を欲します」
サターン「それはなぜかな?土星(現実性)が自由思考を欲するみずがめ座のリブラさんには、ちゃんと根拠があるのだろう」
リブラ「はい。わたしは統計学を占星術に持ち込みません。占星術というシステムを使いますが、その解釈で『○○星座に○○星があると△△という性質をもつ』と読むとき、『そういう人が多いから』という理由は採用しません。
個人ホロスコープを読むのに、そういうステレオタイプで括って読むのおかしいではないですか?
わたしは12星座の神話を手がかりに本質を探り、それを基準として星を読みます。
なぜなら神話は集合意識の世界をストーリー化したもので、人類の元型が詰まっているからです。
神話がいくら荒唐無稽でもなぜか心に届きイメージが浮かぶのは、元から集合意識に存在するからです。
『神話の力』でキャンベル氏も言っていたように、『神話』のイメージを使えば潜在意識や集合意識へ思いを伝えることがスムーズにできるのです。
ネイティブアメリカンの少年たちに勇気を与え、通過儀礼の冒険の旅に向かわせる力がシャーマンの語る『神話』にあったといいます。
魂のブループリントとしては機能してもエゴのブループリントとしては役立たずの「ホロスコープ」が、どうしてエゴ主導の人間社会で現代に至るまで存続できたかと言えば、12星座に12個の神話がついていたからだと思います。
12星座のストーリーは単に黄道12宮の星座にあてがわれた話のように見えますが、12星座の神話の内容と数秘のエネルギーの性質は、ピッタリ一致するのです。
そしてその数秘はハウスの性質とも一致します。
この発見はトートタロットの中にピタゴラス数秘のシステムを見つけたとき、もしやホロスコープの中でも適用できるのではないかとやってみたら、見事に一致したのです。
12星座の神話とピタゴラス数秘の一致点を本質として星座の性質を扱えるようになったら、ホロスコープの暗号解読が格段にスムーズになりました。
その読み方で自身のホロスコープを読んだとき、初めて自分の人生に納得することができたのです。
おひつじ座(1番目の星座)の欲する自由がなぜ『行動』なのか?と言えば、
おひつじ座神話に登場するこの世で唯一無二の金毛羊は、誰の支配も受けず、失敗も恐れません。
神を表す「0」を内包した「1」は、衝動を神の声とするおひつじ座の性質に一致しています。
衝動を自由に発揮させるために『行動の自由』は不可欠です。
ふたご座(3番目の星座)の欲する自由がなぜ『選択』なのか?と言えば、
ふたご座神話に登場する片方人間の子でもう片方が神とのハーフの双子は、離れて生きることが考えられないほどの仲良し双子です。この全く性質の異なる仲良し双子の人格が共存するので、どちらが気まぐれに出没してもいいように(数秘3は三位一体を表し神の周波数に共鳴します)、『自由選択』(大いなる源の愛)を欲するのです。
いて座(9番目の星座)の欲する自由がなぜ『近未来の想定』なのか?と言えば、
いて座神話のキローンは神の血を引く半神半獣の不死の医者にも関わらず、弟子の毒矢が間違って刺さり、その痛みや苦しみの中で生きる未来に絶望して、不死の生命を譲って死を選んだからです。
未来を明るく理想的に想定する自由がなかったら、生きる意欲が湧いてこないのがいて座の性質です。
数秘9は1~9の最後の数字なので、いままでのすべてを統合して終わらせ、新しいステージに向かう準備をする数字です。だから矛先は現在よりも近未来に向かいます。
みずがめ座(11番目の星座)の欲する自由がなぜ『思考』なのか?と言えば、
みずがめ座神話のガニメデスが拐われた国が神の国で、この物質次元でない国だからです。
『思考』は具現化前の状態で大脳の中だけで存在しています。
ガニメデスは神の国で自由に生きることを望んだので『思考』で構築する世界の自由が与えられれば、みずがめ座は自由を感じる性質があります。
数秘11は1~9の一桁の枠を最初に超えるマスターNoで、制限の枠を超越し新しい世界へ可能性を見出す数字です。
これらの根拠から、わたしはおひつじ座とふたご座といて座とみずがめ座の欲する自由の違いを弾き出したのです」
サターン「いま、リブラさんが頭の中でやったことが、みずがめ座の性質を土星で具現化するという作業というわけだな」
リブラ「そうです。だから、頭の中で自分なりの理論付けができないと、自信を持ってそれを採用することができません。土星の現実を思考で受け止めて対応している感じです」
サターン「みずがめ座土星を活用する前提条件として、既成概念に囚われず、自由で独創的な発想を許すことが必要だな」
リブラ「その自由さえ整えば、あとは勝手に大脳が活躍して理論付けしてくれ、スッキリさせてくれます。
前提条件を用意するまでが、一番たいへんかもしれません。要らない固定観念をたくさん手放さないと自由な発想はできませんから」
サターン「さて、これで読者のみなさんに変わり者のみずがめ座土星は少し理解いただけただろうか?
本来ならば次回からみずがめ座土星の有名人のホロスコープリーディングをリブラさんにやってもらうところだが、
12月20日にやぎ座に土星が入ったことだし、年末年始の変わり目も近いから、『2018年のやぎ座土星の扱い方』をテーマに、このままヴォイスダイアローグで対話していくとしようじゃないか?」
リブラ「その要望、最近クライエントさんたちからも出ていました。それでは次回は、『2018年のやぎ座土星の扱い方』を、乞うご期待!」
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