こんにちはリブラです。

今回もみずがめ座土星についてサターン(土星)さんにお話をしてもらいます。

 

サターン「みずがめ座を理解するには、まずはみずがめ座神話だな、リブラさん」

 

リブラ「それではみずがめ座神話のあらすじです。

 

かに座やしし座で英雄として登場したヘラクレスが、ついに彼の生命を狙うヘラの策略に引っかかり死を遂げます。

その直後ゼウスはなんとヘラクレスを神として復活させ、ゼウスとヘラの娘のへーべーと結婚させてしまうのです。

これでヘラにとってヘラクレスは娘婿になるので、もう、手出しできません。

ゼウスVSヘラのヘラクレス絡みの代理戦争(夫婦喧嘩)はすべて丸く収まったかに見えましたが、へーべーの役割だった神々の飲み物ネクタルの給仕役が欠員となったのです。

ネクタルの給仕役は未婚でなければなりません。

 

ゼウスは神々の給仕役のスカウトに、ワシの姿で人間界へ出かけました。

そこでゼウスの目に止まったのがトロイア王子で美少年のガニメデスでした。

 

ガニメデスは神の国に拐われて行きましたが、そこがたいへん気に入り人間界へ帰りたいとは言いませんでした。

それどころか、ネクタルの給仕役を楽しみ、不老不死でいられることを喜び、地上へ雨を降らす役割を引受ました。

 

ガニメデスくん、さすが大神ゼウスがスカウトしただけあって、見目麗しいだけでなく肝も座ってますね。

 

突然神々の国に誘拐されて、人間界なら王子様だったのに神様だらけの中で給仕を喜んでするのですから。

しかも人間界にまったく未練がないのです。

不老不死のネクタルが飲み放題だからという動機だけじゃなさそうですね?」

 

サターン「ガニメデスが神々の国に住み着いたのは、人間界で王様を継ぐより神々の国で給仕役をする方が自分に適していると感じたからだろう。

神々の給仕役の適性は、神々と自分を比べないことだ。

神々はみんな自分の完璧な個性を表現しているから、人間がそれと自分を比べたら勝敗は明らかだ。

比べた瞬間に劣等感に苛まれる。

 

その点ではガニメデスにはまったく劣等感がない。

ガニメデスより美しい神はたくさんいるし、前出のやぎ座のパーンのように神々を笑わす特殊な才能もない。

給仕するのが彼の仕事だ。

それでもガニメデスは、神々の国で唯一の人間として給仕をすることを楽しんだ。

なんでそんなことができた思う?」

 

リブラ「王子であるとか、給仕役だとかに上下をつけていないからでしょう。

それは同時に神様だから偉いとか、人間だからちっぽけとも思わない考え方をしていたということですね?」

 

サターン「そのとおり。神々の世界では優劣はなく、唯一無二の個性が尊重される。

そこには人間が自分と他者を比較するような基準はないのだ。

「唯一無二の個であること」の表現が何より価値を持つ世界なのだ。

 

ガニメデスの価値観は、人間界よりも神々の国の価値観に近かった。

だから神々の国に居心地の良さを感じ、人間界に戻りたいとも思わなかったということだろう」

 

リブラ「神話は集合意識のイメージの表れで人類の心の元型の物語だから、みずがめ座神話のエッセンスである「唯一無二の個であることの大切さ」は、わたしたち人類すべての心に眠り、とくにみずがめ座に星を持つ者には強く作用するということなのですね。

 

『変わっていること』の代表格みたいなみずがめ座ですが、「唯一無二の個である自分」に価値観を置くから『変わっている=みんなと違う個性』を隠さず表現するのですね。

 

よく考えてみたら、人類全部が唯一無二の存在で、宇宙人ですものね」

 

サターン「ガニメデスは誰の評価も気にしない。「唯一無二の個である自分」に満足しているからだ。

やぎ座のパーンのように神々の笑いを取ったり人間を怖れさせたり、何かを獲得することに満足するのではなく、大いなる源によって存在価値を与えられた「唯一無二の個である自分」を楽しんで生きているのだ。

だから、王子でいようと給仕をやろうと、人間界であろうと神々の国であろうと「唯一無二の個である自分」には変わらないから、動じない。そんなこと彼にはどうでもよいことなのだ。

 

むしろ「唯一無二の個である自分」を捻じ曲げて一国の王の義務や責任を果たす方が、ガニメデスにとって苦痛だったに違いない。ガニメデスという個の存在に王の仮面を貼り付けることになるからだ」

 

リブラ「そうするとみずがめ座の自由を希求する性質も、「唯一無二の個である自分」を守るためなのですね?」

 

サターン「みずがめ座は風のエレメントで知性に働く星座だから、とくに考えや理念において、「唯一無二の個である自分」を自由に表現できる場所で居心地の良さを感じるはずだ」

 

リブラ「なるほど・・・。それなら人間界の王子様より、神々の国の給仕役を選びますね。

神々の国では、全員が神だから考え方を強制されたり、干渉されたりせず、自由ですもの。

この自由な風通しの良さはみずがめ座の心地良さには不可欠な要素です。

わたしはアセンダントと土星がみずがめ座だから、この自由がないと生きた心地がしません。

個々に違うことを考える大脳を与えられているのに、なんで違う考えを持つことがいけないの?と怒りを感じることさえあります」

 

サターン「土星は怒りの起爆装置でもある地雷のような星だ。そこにその本人だけの譲れないルールが隠されているからな。

次回は、このみずがめ座の性質と土星のコンビネーションがどんな風に働くかの話をするとしよう」

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。