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こんにちは、リブラです。
冷房の寒さに目を覚まし、蒸し暑さにまた起こされる繰り返しで、
湿度の高い季節はほんとうに苦手です。
睡眠不足頭だったのか、つい、前回のブログで7章「他人は、あな
たが創るエキストラ」を今回の予定としましたが、うっかり6章を飛
ばしていました。
ということで、今回は6章「脱出ピースをみつけよう」の解説です。
5章で著者は「『ビジネスゲーム』を最新科学で読み解く」という見
出しをつけていましたが、「この世はホログラムで創られている」と
いう話にもっていきたかったのだと思います。
そして読者がそれを信じられることを大前提にこの6章の話は進
んでいきます。
「ホログラムの真の性質を学び、それが完璧なたとえであり、パズ
ルのピースだ」と著者は言っています。
ホログラムなんてSF映画の中にはよく出てくるけれど、この世の
現実とどう結びつけていいのやら・・・と戸惑う読者のことは配慮
してくれていないようです。
でも前回で解説したようにわたしたちの身体は現実をダイレクト
に体験しているように錯覚しながら、じつは脳で情報を受け取り
脳で把握し理解できた世界を「現実」と感じています。
受け取る個体の脳が違えば、同じことを体験しても感じる「現実」
が違う世界が「この世」なのです。
どんなに大好物の食べ物を前にしても、心配事のホログラム映
像が頭の中を駆け巡ると、美味しく食事をするどころではなくなっ
てしまうのがわたしたち人間の性です。
物質界で実際に体験していることよりも、頭の中のホログラムの
世界に情動を激しく揺さぶられることもあるのです。
眠っていても頭の中だけで見ている夢に、本気で恐れたり幸せ
を感じることだってありますよね?
「ビジネスゲーム」はわたしたちを完全没入させるために、ほんと
うの世界ではなく「ビジネスゲーム」の虜にするための、この頭の
中のホログラムが制限ある世界を感じるように、人間社会の中で
刷り込みをします。
友だちがいないと、恋人がないと、仕事がないと、結婚しないと、
貯金がないと、みんな普通にもっているものをもっていないと・・・、
「たいへん!たいへん!」と大騒ぎして欠乏感を訴えるプログラム
が刷り込まれているのです。
その刷り込みのせいで、「自分」に適合するものが何なのか?
相応しい場所、相応しい人間関係、相応しいタイミングも全部
無視して「ビジネスゲーム」の世界が「良い」と認めるものを追
いかけるレースに没入してしまうのです。
冷静な目でこの様子を客観視したら、中身不明の福袋のため
に並ぶ時間とお金を費やす買い物中毒の人たちのように映る
かもしれません。
しかし、誰しも人間社会で「ビジネスゲーム」の価値観を刷り込
まれて育つと、個である「自分」に背を向けてみんな欲しがる
ものをいち早くたくさん獲得することが幸せで、それができなけ
れば不幸になる、と思い込んでしまうのです。
「物質次元の現実を変える方が先」と、わたしたち人間は焦りま
すが、先に変えなければいけないのは頭の中のホログラムです。
そうでないと目の前に幸せになるチャンスが転がっていても、
それに気づかず、「ビジネスゲーム」が推奨するターゲットを追っ
てしまうからです。
著者は「ホログラムを創るためにはまず、自分が創りたい幻想
のディティールをすべて含むパターンを創らなくてはならない」
「ホログラムを(現実に)見るには、そのパターンにおびただしい
量の力を加えなければならない。
そうするとリアルに見える幻想が飛び出してくる。
パターン(観念)+力=幻想」
だと言っています。
「ビジネスゲーム」から脱出したいけれどそれが叶わないで困っ
ている人々にとって、この著者の言っていることは
真似したくてもどうやったら真似できるのかわからない呪文
のように聞こえると思います。
「自分が創りたい幻想のディティールをすべて含むパターン」
とは、望む現実の詳細が盛り込まれたホログラムのイメージを
創る方向性のパターン(観念)のことです。
簡単に言えば、望む現実を創る方向だけをイメージする思考回
路(観念)のことを言っています。
(でも、自分が望む現実が漠然としていたら、この段階で躓いて
しまいますね?)
「ホログラムを(現実に)見るには、そのパターンにおびただしい
量の力を加えなければならない。
そうするとリアルに見える幻想が飛び出してくる。
パターン(観念)+力=幻想」
これは望む現実を創る方向だけをイメージする思考回路(観念)
と同じ方向性の意識(意志、やる気、情熱)を注ぐと「望む現実
の詳細が含まれたイメージ(ホログラム)」がリアルに感じられる
ようになると言っているのです。
脳が信じた世界を現実と認識するわけですから、リアルに感じら
れるイメージが描ければ、脳がそれを信じるようになるまでにそん
なに時間はかかりません。
脳が信じたところまで意識が拡大し、制限のない幸せを受け取り
味わえるのです。
しかし、ここで重大な問題があります。
わたしたちの脳のネットワークは、「望み」をイメージすると同時に
「望みが叶わないときの失望」もイメージするしくみになっています。
優秀過ぎるので両方向性に考えてしまうのです。
しかも、ホログラム映像というのは同じ周波数の光の束を同じ方向
に向けたときだけ作用するレーザーでできていますから、意識の
世界でのホログラム映像も似たようなしくみで作用するのです。
つまり、「望む現実が叶うイメージに、同じ向きで(1%も恐れなく)
意識(意志、やる気、情熱)を注ぐときにだけホログラムに自由に
作用を及ぼすことができる」のです。
ネガティブな観念の刷り込みが入ったまま、自由自在に望ましい
現実描くホログラムを創ることはできないという意味です。
きっとネガティブな観念を手放して行った暁には、著者が言うよう
にいとも簡単に、ホログラムをイメージして「ビジネスゲーム」を脱
出できるのでしょうけれど、多くは次章以降に続いているネガティブ
観念の取り外し作業で、自由に拡大可能な意識を手に入れること
が先決となるのでしょう。
次回もこの続き 7章「他人は、あなたが創るエキストラ」の解説を
予定しています。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。