ビジネスゲームから自由になる法/ロバート・シャインフェルド
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こんにちは、リブラです。

今回も第1章「大いなる嘘に気づく」の解説の続きです。


著者はこの章で「だれもビジネスゲームに勝つことはできない」、

ビジネスゲームは完璧で徹底的な失敗を作るために計画され

たものである」と言い、その理由を次のようにあげています。


*何が(ビジネスゲームの)勝ちであるか、明確な定義がありません。

漠然と「儲かっている間は勝っている」と思い込んでいるだけです。

「勝ち」が明確でなければ「勝つこと」を知ることもできません。

→自分が認めなければ、いつまでも「勝ち」にはたどり着きません。


*お金も成功も不安定で常にリスクにさらされています。

絶対に価値が変動しないものなどこの世に何一つないので、お金

がずっと入ってくる流れを作ったとしてもそのお金の価値を一定に

保てる保証はありません。


*正式な終了時点が決まっていません。

成功したら終了とか仕事の引退が終了という決まりはなく、お金に

よるサービスを受ける限り、ビジネスゲームをやめられません。

死でゲーム終了だとしても、そのとき勝ちがわかってもそれを受け

取れる自分はこの世にいません。


*他の参加者を完全にコントロールすることができません。

コントロールできるのは純粋には自分に関してだけです。

この世は不確定な事象に満ちていて、自然現象などは完全に人智

を超えていて人間の力では制御不可能です。


*あなたが成功したと思ったときにはさらに上を行くレベルの人が

現れます。

せっかく成功した(儲けが出た)と思っても、高いレベルを見せつけ

られてしまうとその業績に満足できなくなって「勝ち」の気分は得ら

ません。


*「認識できる代償」と「認識できない代償」が常に伴います。

ビジネスゲームに時間と労力を取られるので、体力・気力の消耗

人間関係の絆やほんとうの人生の目的を見失います。


冷静にこれを眺めたら「ビジネスゲーム」に何もかもを捧げるのは

バカバカしくなってきますね。

だから著者は「ビジネスゲームは幻想だ」と言っています。


ビジネスゲームは幻想だ」とは言っても、そのゲームに参加する

ことは文明社会にいる以上必須なので、ゲームのサービスを受け

る費用(心地よく生活するためのお金)さえ稼げれば、ほんとうの

ところそれがゴールのはずなのです。


でも、「ビジネスゲーム」に価値を置くように教育されてしまったわた

したちは、今生きている瞬間を味わうよりも、未来永劫ビジネスゲー

ムの勝ち組になることを無意識に目指してしまうのです。


「ビジネスゲーム」から自由になるためには、「ビジネスゲーム」の

錯覚から目覚めなければいけません。


「ビジネスゲーム」の中にいても、そこの勝者を目指さずに「自分

のほんとうの幸せ」に価値を置くべきなのです。


「自分のほんとうの幸せ」がわからなかったら、それを探すことを

主軸にして生きるのです。それは「自分を知ること」につながり

ます。


「自分のほんとうの幸せ」を探すことに見当がつかなければ、「幸

せ」を感じる感度を上げるのです。

日々の生活の中で手の届くところから、「幸せ」を見つけ味わい、

だんだんに自分の個性から発信される「ほんとうの幸せ」を見つ

ける感覚を磨くのです。


これは社会が押し付ける「価値あるもの」を追うよりも、「ビジネス

ゲーム」の勝者を目指すよりも、ずっと楽しい作業です。


「自分のほんとうの幸せ」を探しているときに、「でも、これでは稼ぎ

にならない。お金にならないから価値がない」という考えが過ぎった

ら、それは「ビジネスゲーム」の観念の呪縛です。


「お金になるから価値がある」は錯覚で、「お金はわたしの幸せの

一部だから価値がある」のです。

お金にならなくてもダイレクトに「幸せ」を感じさせてくれるものは、

もっと価値あるものなのです。


「大いなる嘘」に気づいて、社会に刷り込まれた錯覚から目覚めて

追うべきものを「自分のほんとうの幸せ」にしたら、「ビジネスゲーム」

の犠牲者になることはないでしょう。


ほんとうに価値あるものはあなたの内部に眠っています。

それを探して輝かせることこそ、あなたの存在意義なのです。


次回もこの続き第2章「大いなる真実に目覚める」について

解説します。


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