こんにちは、リブラです。

今回はてんびん座編です。


12星座を味わい愛でる(真価を認める)

7.てんびん座


エレメント; 風

12星座を4分割する区分; 活動宮

極性; 陽性(+)

ルーラー; 金星


神話のあらすじ; 大昔、人と神々はいっしょに暮らしていました。

自然は人に優しく、万物の豊かさは無償で提供されていました。

人は神々とともに、この地球を楽しむことだけしていればよかった

のです。

この時代は「金の時代」と呼ばれ、アストライアという女神の秤は

「人の心の美しさ」を測っていました。


やがて地上の世界に四季ができ、人は冬を経験するようになりま

した。

冬に備えて食料を蓄えるため、人間は農耕をして働くようになりま

す。

収穫量によって貧富の差ができて、時々揉め事も起きるようになり

ました。

この時代は「銀の時代」と呼ばれ、アストライアは「人の心の公正

さ」を測りました。


人間の争いがだんだん組織化するようになりました。

人間は火で銅を溶かし、農具や武器を作るようになりました。

戦争捕虜の奴隷化が起き、身分の違いもできました。

神々は去り、アストライアだけが残りました。

この時代は「銅の時代」と呼ばれ、女神は「人の心の罪」を測り

ました。


神々が去ってしまうと自然は人間に冷たくなりました。

洪水や干ばつや地震や津波などの天変地異が、人の命を奪う

ことも起きるようになりました。

この時代は「鉄の時代」と呼ばれ、罪を持つ人の心ばかりになった

ので、アストライアは天秤を地上に置いたまま、神々のもとに去っ

て行きました。


金~鉄時代で天秤が測るものはどんどん重たくなってきて、つい

には持ち主に置き去りにされたのが、てんびん座の「天秤」です。

持ち主がいなくなったので、なんでも測って良くなったのが現代

の天秤なのでしょう。


だからかもしれませんが、バランスの取り方で難儀しているてん

びん座の人々をよく見かけます。

天秤のツールは上皿と分銅ですが、測るにあたっては自分の上

皿に何グラムの分銅を載せたか知っていなければいけません。

つまり、つまり5グラムの分銅を載せたとわかっていれば、それと

釣り合う5グラムの相手の心を測ることができるのです。


でもこれはなかなか難題です。

てんびん座の「天秤」は人の心を測るものだからです。

この測り方だと自分の心が何グラムかわかってないと使えない

ことになります。


大いなる源も「自己を知る」目的で、自らを分散させ旅立たせた

けですから、初めから自分がなんだかわかっている人がこの

地球に転生する必要はないはずです。


ですからてんびん座の「天秤」は、相手の心を測るための道具で

なく、相手の心と釣り合うポイントを探りながら「自己を知る」

道具として現代は使います。

この使用目的がわからないてんびん座さんは、「優柔不断」とか、

「八方美人」とか言われてしまいます。


わたしは10歳くらいで西洋占星術の本と出会ったのですが、自

分が(太陽が)てんびん座と知ってその説明の項で「優柔不断、

八方美人」を読んで「?」でしたし、その後自分のホロスコープを

見て月も水星もてんびん座であると知ったときは、もっと「???

」でした。


てんびん座の人々が誰にでも合わせるのは、まず、釣り合わせ

て相手との共感ポイントを探り当てるためだと思います。

節操もなく妥協して仲良くなろうとしているのではありません。

瞬間的に釣り合わせた状態で対等になっていなければ、相手の

真価を見極めることはできないからです。


真反対のおひつじ座の人々は、自身の身体を使って体験するこ

で「自己を知る」ことに挑みますが、てんびん座の人々は相手

の心を鏡のように投影させて、「自分を知る」ことを試みるのです。


風のエレメントなので、知的に相手の心を理解しよう努めます。

持ち主がいないのでなんでも測って良いのですが、ルーラーが

金星なので美しいものを測るのが得意です。


「金の時代」は美しい心を測っていましたが、このときは優劣なん

てなかった時代ですから、「この美しさはこちらの美に匹敵する」

と違った種類の美の価値を釣り合わせていたのでしょう。


「銀の時代では公正さを」「銅の時代の時代では罪」を測っていた

ので、裁く力を12星座で1番持ってはいるのですが、これをやって

いて持ち主のアストライアはうんざりして去ったのです。

ジャッジメントの能力は、人ではなく芸術作品の善し悪しを判定す

るときだけ発揮しましょう。

活動宮なので、てんびん座の人々がジャッジメントを人に対して

行うとかなり辛辣になり、人の心をかき乱します。


ジャッジメントをするてんびん座は、もう人の心の美しさを測れなく

なってしまいます。

そうなると、自分自身の心の美も見失ってしまうのです。


次回は「さそり座編」を予定しています。


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