こんにちは、リブラです。
今回も「１２星座を味わい愛でる（真価を認める）」シリーズ
の続きです。
１２星座を味わい愛でる（真価を認める）
５．しし座
エレメント； 火
１２星座を４つに分割する区分； 不動宮（フィックスド）
極性； 陽性（+）
ルーラー； 太陽
神話のあらすじ； 前回のかに座のときにも登場したヘラクレスの「１２試
練」が今回のお話のベースになっています。
鉄よりも硬い皮膚に覆われた人喰いライオンのティホーン（怪物）を退治
に、ヘラクレスは人の気配のない閑散とした森に入って行きました。
村人たちはみな食べられてしまって、ティホーンの居場所を聞くこともで
きずにさ迷っていると、子供を失ったばかりのモロルコスという男に出会
いました。
彼の子供もまた、ティホーンの被害者でした。
モロルコスはヘラクレスにティホーン退治を成功して欲しくて、たった１頭
残った羊を屠殺してご馳走するといいました。
ヘラクレスはそれを辞退し、ティホーン退治が成功したときの神へ供物
にするか、３０日過ぎてもヘラクレスが戻らなかったとき（ヘラクレスの死
を意味する）の弔いの供物にして欲しいと頼みました。
やがて人喰いライオン（ティホーン）に遭遇したヘラクレスは、果敢に攻
撃を加えますが、鉄より硬い皮膚に覆われたティホーンは、ヘラクレス
の武器にびくともしません。
それでもヘラクレスは気迫でティホーンを洞窟に追い込み、三日三晩素
手でティホーンの首を絞め続け、窒息させました。
ヘラクレスはこのときの戦利品であるティホーンの爪と毛皮を生涯身に
つけました。
ゼウスはヘラクレスの功績を称え、ティホーン（人喰いライオン）を天に
上げました。
謙虚さが美徳として扱われる日本は、しし座に星を持つ人にとって、伸び
伸び活動しにくい国のように感じます。
放っておいても人の注目を浴びてしまう三大星座は、おひつじ座（だれも
やっていないことに情熱を注ぐチャレンジャ－なので）、みずがめ座（ユ
ニークであることが美徳の新し物好きなので）、しし座（太陽がルーラー
なので）だと、わたしは思います。
おひつじ座もみずがめ座も人の注目は副産物的なものなので、そこに
人目があろうとなかろうと、チャレンジャーであることやユニークである
ことをやめないことでしょう。（やめたら自分じゃなくなってしまいますか
らね）
ところがしし座の人々は、注目を浴びる性質を持つ一方、人目を気にす
る性質もあります。
天で輝く太陽のような存在のセルフイメージを、どこかに持っているの
で、注目を浴びているときは完全でいようとするのです。
輝く太陽の光のような影響を人々に与えるのがしし座の役割ですから、
"今日は水素の核融合がイマイチでヘリウムの生産量が減ったから、
ショボイ輝きの太陽になってしまった！”のでは許されないからです。
そんな状態ならいっそ雲で隠して見えないようにしておこうという気持
ちが、しし座の人々の心の隅に潜んでいます。
鉄よりも硬いティホーンの皮膚は、しし座のプライドを象徴しています。
このプライドが揺らぐときは、ヘラクレスの死に物狂いの気迫に負けて
洞穴に逃げ込むティホーンのように危機的状態です。
自身の見せ場で太陽として輝く自信が失われたとき、しし座の人々を
包む眩しいセルフイメージは消滅し、周囲の評価に翻弄されます。
太陽は日の出から日没まで輝いていればいいのです。
２４時間輝いていたら、太陽のありがたみが薄れてしまいます。
だから、しし座の人々はすべてに完璧であろうと考えてはいけません。
自信のあるところで最高のパフォーマンスをするだけでいいのです。
その成功体験を自分で承認して次の自信につなげましょう。
しし座の人々が自己承認の達人になると、負け知らずの英雄ヘラクレ
スのように無敵になります。
ティホーンを倒したときの戦利品を生涯身につけていたというくだりは、
自分の力を自分で認め、それを自信に変えて英雄のセルフイメージに
していたことを表します。
他者承認に振り回されなければしし座の人々は、自由に気持ちよく
本來の太陽の光（個性）を輝かせて自己表現できます。
そんなときのしし座さんは、その場にいる人々の心を感動させ、注目
の的となります。
自己承認に裏打ちされた自信とプライドは、その人にしか出し得ない
王者の品格を醸し出します。
あなたのためにリーダーの席が用意されたら、逃げずにトライしてみ
ましょう。
だれかが作った秩序に従うよりも、秩序を与えて組織を導く方がしし
座のモチベーションが上がります。
次回は「おとめ座編」を予定しています。
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最後まで読んでくださりありがとうございます。