こんにちは、リブラです。

今回も「12星座を味わい愛でる(真価を認める)」の続きです。


12星座を味わい愛でる(真価を認める)

3.ふたご座


エレメント; 風

12星座を4分割する区分; 柔軟宮(ミュータブル)

極性; 陽性(+)

ルーラー(支配星); 水星


神話のあらすじ;スパルタ王の妻レダは、ワシに追いかけてられて

逃げ惑う白鳥を哀れに思い、部屋の中に保護しました。

ところがこの白鳥は大神ゼウスで、ワシはヴィーナスが化けたもの

でした。

この2神がグルになり、ゼウスの子供をレダに宿す計画が実行され

てしまったのです。

やがてレダは4つの卵を産みました。

そのうちの2つが男の子で、兄はカストール、弟はポルックスと名付

けられました。

この双子の兄弟はたいへん仲がよく、どこへ行くにもいっしょで離れ

たことがありません。

しかし、このふたりが引き裂かれる日は意外に早く訪れるのです。

牛をめぐっての争いで従兄弟の矢に射抜かれたとき、カストール(兄)

は死に、ポルックス(弟)は生き残ったのです。

このときポルックス(弟)は自分がゼウスの血を引く不死の身で、カス

トール(兄)はスパルタ王の血を引く人間だったことを知るのです。

兄が冥界へ行ってしまうと、不死のポルックスは永遠に別れたまま

生き続けることになります。

ポルックスは不死の命を半分カストールに分けてほしいとゼウスに

懇願し、その願いは叶えられてふたりはそろって天に上げられました。


ふたご座は風のエレメントであり柔軟宮に区分されるので、そのキャ

ラクターは好奇心旺盛で軽やかに知の世界を飛び回る蝶々のようで

す。


しかし、この神話は「死と永遠の命」を取り扱う重たいテーマが含まれ、

ふたご座の軽やかな印象とは異質な感じがします。


この神話は人間の視点で見るのか、神の視点で見るのかで違った印

象を受けると思います。


神の視点から見れば、人間界の「生と死」はゲームのようです。

時々神との混血児を人間界に紛れ込ませて、意図通りのゲーム展開

にしようと目論むのです。


レダが生んだ卵の女の子の方からは、トロイア戦争の火種になる美女

ヘレネーが生まれています。

トロイア戦争は表向き美神の競い合に人間が巻き込まれ、偶然

戦争ですが、裏ではゼウスが増えすぎた人口削減のため仕組んだ

戦争でした。


スパルタ王の子孫の中に、こっそり自分の種を紛れ込ませて人間と

して育てさせたのも無意味な行為ではなさそうです。

神の血を引くことを知らないままふつうの人間として生きたとき、どん

存在になるのか試しているかのようです。


ふたご座の神話から漂ってくるものは、「神々のゲーム」です。

人間にとっては重大な「生と死」も、神々にとってはゲーム展開のひと

つに過ぎません。

カストールとポルックスの対比は、神々のゲームの駒のひとつとして生

きるのか、神の子として人間界を生きるのかを見せられているような気

がします。


ふたご座に星を持つ人々は、人間(カストール)と神の血を引く者(ポル

ックス)の性質を両方兼ね備えています。

たいがいのことは要領よく器用にこなしてしまうので、傍から見ると努力

無しになんでもできてしまう天才に映るでしょう。

ただふたご座の性質上、拡散には向くけれど集中には向かないのでそ

道を極める天才よりも、多芸多才に終わることが多いのです。


神々が人生をゲームと捉えるように、ふたご座の人々も「遊び心」が生

の中で重要なポイントになります。

戦略を練ったりイタズラを考えているときほど、ふたご座の人々の目が

活き活きとしていることはありません。

ふたご座の人々の人生が軽やかに見えるのも、どこかゲーム感覚で

人生を捉えているからかもしれません。

問題に行き詰まったらゲーム攻略を考えるつもりで、いくつも解決策を

シュミレーションしてみるとよいでしょう。


ルーラーは思考を司る水星なので好奇心は知的探求の原動力になり、

「退屈」は生ける屍になったように気分を低下させます。

柔軟宮なので「わたしを退屈にさせた!」と怒ったりしませんが、陽の

極性を持つ風のエレメントですから、「退屈」の周波数を察知するとサ

ッサとその場から立ち去ります。

「退屈の中で停滞する状態」がふたご座の人々にとっては恐怖なので

す。


12星座の中でおひつじ座は「自分で在るため」、いて座は「可能性の

拡大のため」、みずがめ座は「新しさと変化を求めるため」に自由で

ることを強く求めますが、ふたご座の人々は孤独を好まないのになぜ

酸素や水と同じくらい自由を求めるのか、長い間わたしには謎でした。


神話をじっくり読むことで「ひとりの中に仲良く共存する双子がいるか

ら、気分が変わりやすい」と考えるとすごく納得しました。

そして身近なふたご座さんたちを捕まえては、片っ端から「仲良く共存

するもうひとりの自分のフィーリングに合わせる自由がほしいの?」

と聞くと、みんな「そのとおり!気分の変化を理解してもらえないから

なるべく約束しないで、フリーにしておく」と答えるのです。


ともすると悪く捉えられがちなふたご座の2面性は、神話の中にすで

あった性質のようです。

ひとりのふたご座さんと交流すると、もうひとりの見えないふたご座さ

んとも付き合える不思議な関係考えると、気分の変化を許すささやか

な自由ぐらいは進呈していいのではないかと思います。


この自由があるとふたご座の人々とよい距離感で付き合えます。

ふたご座同士だと、気分に合わせて行動やスケジュールを変更する

ことは「わがまま」とは思わないそうです。


次回は「かに座編」を予定しています。


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