一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)/アンソニー・ロビンズ
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こんにちは、リブラです。


今回は「NLPを人間関係に役立てる」についてお話します。


アンソニー・ロビンス氏の書いたこの本では

「相手の深層心理を鋭く読む法」という章になっていたのですが、わたしはNLPをよく知らない方に最初から他人の心を読む目的で使って欲しくないと思い、改題しました。(自身のNLPがわからない状態では他者のNLPもよくわからないはずなので、間違った目で相手を観察することは百害あっても一利なしです。)


本の方も知識として淡々と観察方法を書いてありますが、この本を読んだだけで次の日から「相手の深層心理を鋭く読む」人は既にNLPを学ばれ、NLPの本質を理解されている上級者だけだと思います。


そんなに小手先で使えるものでもないし、利用しようとして使えば直接心に響く言語体系だけに、相手から激しく依存されたり、恨まれたりする可能性もあります。


ですから、今回は「自分自身のNLPを知るため」と「切な人との相互理解を深めるため」にNLPを役立てる趣旨でお話していこうと思います。



わたしたちが人間として誕生する最初の段階は受精卵です。


受精卵が体細胞分裂繰り返していくと、胚葉ができ、それは3つに分かれます。

外胚葉は脳脊髄液、神経、皮膚をつくります。

中胚葉は心臓、血管、筋肉、骨格をつくります。

内胚葉は消化管、内蔵組織をつくります。


同じ外胚葉から脳も神経も皮膚もできたとわかっていると、視覚・聴覚・体感覚(触覚、嗅覚、味覚も含む)の表現であるイメージ言語体系(NLP:神経言語プログラミング)がなぜダイレクトに心に(脳)に響くのか、自然に感じていただけると思います。


視覚型の人の特徴


視覚情報を重視するので、外観を観察するのに優れ、「見た目」に独特のこだわりがあります。自身の「見た目」を気にする人もいれば、所有するものの「見た目」にこだわる人もいます。


「見えた=理解した」という思考回路が素早く働くので、判断力・決断力があり、早口で喋ります。思ったことをそのまま言う傾向があり、裏表がありません。イケメンや美女に注目し、一目惚れを経験する人もいます。


形になっているものに安心感や価値を見出すので、プレゼントやカード・礼状、メールのやり取りの量に親密感を感じます。



聴覚型の人の特徴


聴覚情報を重視するので、ノイズや騒音があるところでは集中力が低下します。「自然の音」で癒されたり、音楽で気分を変えることができます。

「言葉」にとても敏感なので、発言や発信するときは配慮する傾向があります。


「話を聞く=理解した」という思考回路が働くので、言葉のボキャブラリーが広ければ理解が早く、狭ければ「知らない言葉」で思考が振り回されるので遅くなります。話し方は相手次第で早口にも、ゆっくりした口調にもなります。人の声に魅了され、勝手にイメージを膨らませて実物に会ったらがっかりという経験をする人もいます。


会話や本の言葉から気づきを得ることが多いので、言葉で励まされ、人に対しても言葉で励まします。



体感覚型の人の特徴


体感覚を重視するので、温度変化や肌触りや匂いや味に敏感で、気温や身につけているものの感触、香りや食事の味で気分が変わります。微妙な環境の変化や体調の変化を真っ先に感じ取ります。


「感じた=理解した」という思考回路が働くので、理屈はわかっていても「共感」がないと理解したという感覚になりません。全体をつかんで味わないとわかった感じがしないので、決断や判断にじっくり時間をかける傾向があります。急かされれるのを嫌い、ゆっくりとした口調で話します。


直に触れることで安心や喜びを感じるので、メールや電話だけでの交流にあまり信頼を置きません。言葉よりも、ハグや手を握るという方が親密感を感じます。



これらのタイプは自身が一番なりやすい傾向から見てください。

視覚情報に敏感だけど、ゆっくり話す人はいますし、体感覚重視タイプだけど即決・即断を訓練されて思考が視覚型並に早い人もいます。



人間関係にNLPを活かすには


じつは、日本人は感覚型が優位の人が多いのです。


わたしがNLPを学んだときのクラスでは感覚型76%(38人)、視覚型20%(10人)、聴覚型4%(2人)でした。


そのときの講師はアメリカ人でしたが、アメリカでは視覚型優位が多いのだと言っていました。(この講師も、この本を書いたアンソニー・ロビンス氏も視覚型です。)

日本では、その人さえ会って信頼が持てれば口約束でビジネスが成り立ってしまうこともありますが、アメリカではすべて書式で残さないと安心してもらえないのは、ひょっとして、視覚型優位の人が多いからなのかなあと、そのとき感じました。


だから、通常の会話で「だいたいの人とは話が通じる」と感じている方は、感覚型優位なのかなあと予想できます。


視覚型優位の人は、日本人の考え方・感じ方よりも、アメリカ人の考え方・感じ方のほうがテンポが合うかもしれません。


聴覚型優位の人は少ないので、感覚型や視覚型のペースに無意識に合わせて話すのが習慣になっていると思われます。年をかさねるごとにコミュニケーション術を身につけていくことでしょう。でも、人から合わせてもらえることが少ないので「人から理解れない」と思い込んでいる場合もあります。


会話するときにそれぞれのタイプの特徴を理解してNLPを活用すると、思わぬ誤解を避けられます。


会話の相手が早口で短気(視覚型)だなと感じたら、プロセスを説明する前に結論から話したり、図や絵や写真を使って説明すると早く言いたいことが伝わります。


会話の相手がゆっくりした口調(感覚型)で話し、なかなかその場で答えを出してくれないなと感じたら、考える猶予を与えてあげて後日もう一度会う約束だけかわすほうが、相手に安心してもらえます。


会話の相手が話の途中で、言葉の意味に引っかかっているときは、同じ意味で別の表現をいくつかしてあげるとわかってもらえ、相手の不信感が信頼に変わります。(聴覚型の人は普段人から合わせてもらえることが少ないので、合わせてくれる人がいると信頼がもてるのです。)



次回は、「カリスマが使うコミュニケーション術」についてお話します。


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本日のエイブラハムの言葉


考えるということは、未来の出来事を計画することに似ています。


感謝しているときも、心配しているときも、あなたは計画を立てているのです。(心配とは想像力を使って、自分が欲しくないものを生み出すことです。)


思考を通して引き寄せない限り、何事もあなたの人生に起こりません。


この永遠に発展する環境から恩恵を受けるために、その複雑さを何からなにまで理解する必要はありません。


ただ、あなたの前に伸びる幸福の流れに乗る方法を、見出す必要はあります。


あなたの前に流れている幸福の流れを許容するのも、拒絶するのもあなたの自由ですが、あなたと関係なくそれはそこで流れ続けています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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