- 続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い/シェル・シルヴァスタイン
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こんにちは、リブラです。
今回は「運命の出会いがもたらすもの」について、
シェル・シルヴァスタイン作「ビッグ・オーとの出会い」を
題材にして、考えてみようと思います。
この大人のための絵本の原題は「THE MISSING PIECE
MEETS THE BIG O 」
「迷子のカケラがビッグ・オーに出会う」というお話です。
カケラは最初、自分をピッタリはめ込んで1つになり、
ころがってくれる相手を探します。
独りではどこにも行けないし、ころがれないと思っていた
からです。
飾ってみたり、目立ってみたりと努力を重ねて、やっと
ピッタリする相手に巡り会います。
ところが、しばらくするとカケラが成長し、ピッタリ1つには
まってころがることができなくなってしまいます。
カケラはまた新たにピッタリな相手を探します。
そこで、大きな真ん丸のヤツに出会います。
これがビッグ・オーです。
カケラが「ぼくが待っていたのはきみらしい」というと、
どこにも欠けた部分のないビッグ・オーは
「きみのはまるとこなんてないんだよ。ぼくといっしょに
ころがるのはムリだ。」といわれてしまいます。
「きみひとりなら、ころがっていけるかもしれない」と
提案するビッグ・オー。
「カケラはひとりじゃころがれないんだ」と
主張するカケラ。
「やってみたことあるの?」といって、ビッグ・オーは去っ
ていってしまいます。
再び一人ぼっちになったカケラ。
でも、今度は何かが違います。
もう、だれかを探していません。
そして、独りでころがる挑戦を始めます。
何度も試みるうち、ころがれない理由にしていた角がと
れ、しだいに丸くなっていき、カケラは小さなOとなり、
自由にころがっていきました。
ビッグ・オーとの出会いがカケラにもたらしたものは、何なのでしょう?
それは変容です。
だれかの一部に取り込まれてころがらない限り、移動も
できないちっぽけなカケラが、自分の力で行きたいとこ
ろに行けるよう、形まで変わってしまう変容です。
もう、元のカケラには戻れません。好きなだけ成長でき、
行きたい方向に進んで行ける自由を知ってしまった
からです。
ビッグ・オーの何が、カケラの変容を引き出したのでしょう?
それはビッグ・オーが限界を、「カケラはころがれない」と
いう観念を信じていなかったことにあります。
だから、カケラに向かって「ころがっているうちに角がと
れて、形も変わる」といい、カケラに丸くなれる未来のイ
メージを与えることができたのです。
運命の人とは、相性がピッタリの人でもなく、やさしく支
えてくれる人でもなく、ずっとそばにいてくれる人でもな
く、変わらぬ安定を保障してくれる人でもありません。
カケラがカケラの生き方しか思いつかないとき、丸くな
って自由にころがれるイメージを、変容の動機をもたら
すビッグ・オーのような人です。
だから、運命の出会いを望む人は自分自身が変容す
る覚悟が必要です。
だれかや、何かに自分の幸せを依存する考えを手放
さなければ、ビッグ・オーに出会っても、気づかず通り
過ぎてしまうでしょう。
もし、運良くビッグ・オーに出会えて変容のイメージを
得られたら、あとは迷わず、前にころがることだけ考え
てチャレンジしましょう。
変容が始まったら、もう、後戻りはできないのですから。
あとは、ビッグ・オーになる道(自己実現する)しかないの
です。
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