こんにちは、リブラです。


今日は、ホロスコープで「結婚の部屋(パートナーの部屋)」と呼ばれている7室と「結婚後の部屋(共有の部屋)」と呼ばれている8室のお話です。


7室と8室は必ずしも「結婚」に限定されず、1対1での他者との関係すべてに適用されます。


個人ホロスコープで7室と8室を見れば、その方がどんなふうに他者と接し、深く親密な関係をどう捉えているかがわかります。


7室の対極には1室「本人の部屋」があります。

「他者」を認識するには「自己」のスケールが必要なのです。


ここはわたしと同じ、共感できる。でも、この部分はわたしにはない、理解し難い→警戒する、あるいは魅力を感じる・・・という認識作業を他者に接するとき無意識に行っているのです。


人は他者のなかに自分と同じものを見つけると、共感し安心感を抱きます。違うものを見つけると、違和感や反発を覚えますが同時に抗しがたい魅力も感じるのです。


自分に無い要素を持つ人と関係することで、新しい世界が広がるからです。


特に恋愛では「同じ」より「自分に無い要素」を相手に見つけて魅力に感じるようです。


「自分に無い要素を共有したい」という動機が互いを強く結びつけたとき、カップルはさらに親密な8室の関係へと発展して行きます。


8室は神秘に満ちた部屋です。「性・死・変容・再生」というテーマを内包しています。


2人で1つという関係になるとき、1度お互いの個である性質を溶かし合い、変容し、新たな人(自分以外の世界も同化した)として再生します。


他者と深く親密な世界を共有していくことは、後戻りのできない変容を受け入れることなのです。


自己認識がしっかりしている人にとってこの経験は、パスポートを持って知らない国を冒険する旅行者のようにワクワクするものになるのでしょう。


自己認識が曖昧なまま他者の世界に深く入っていくことは、知らない国で記憶喪失になって迷子になるのと等しい体験になることでしょう。


8室の対極にあるのが2室「所有の部屋」です。

1室が「これはわたしである」だとしたら、2室は「これはわたしのものである」を表わす部屋です。


「わたし」と「彼」・「彼女」の違いに魅力を感じ、その世界に深く入って行こうと思ったら、「わたしのものである」を知ってから入っていくことをお勧めします。


「わたしのものである」と「わたしのものでない」がはっきりわかっていれば、変容前の自分を思い出す手がかりになります。


「わたしのものである」と「わたしのものでない」を識別する習慣は簡単につけられます。


「わたしの好きなものリスト」と「わたしの嫌いものリスト」を作成し、日常の様々な選択に適用するのです。


もちろん、「わたしの好きなものリスト」を優先します。「わたしの嫌いなものリスト」は現実を妥協して受け入れなければいけないとき、せめて「わたしが嫌いなもの」が含まれていないか確認するのに使います。


これをしばらく続けるとあなたの所有するものはあなたの好きなもので占められていき、あなたが何を望み、どう在りたいのか傾向がわかってきます。


「わたしの好き」を集めていると、自然に「わたしの好き」が集まってくるのを感じます。自分のハーモニクスを響かせているから、それに共鳴したものが引き寄せられてくるのです。そして、それは「もの」に留まりせん。人間もです。「類は友を(ぴったりのパートナーを)呼びます」



わたしのサロンリブラライブラリー では、自己認識の手がかりになるようホロスコープリーディングを行っています。こちらもお立ち寄りいただけたらうれしいです。