明日は、金星の太陽面通過(ヴィーナス・トランシット)があります。


 午前7時10分~午後1時47まで約6時間かけて、金星(ヴィーナス)が太陽面を通過するのです。


 つまり、太陽と地球と金星が一直線に並ぶのです。


 晴れていれば日蝕グラスを使って、オレンジの太陽に黒い点になった金星が少しずつ横切っていくのが見えることでしょう。


 この金星が太陽面を通過する現象は、8年間隔で2回続けて起きると、その後105年もしくは122年間は見ることができないと言われています。


 前回が2004年6月8日なので、今回の後は2117年12月11日まで起きないそうです。



 占星術の世界では、金星は愛と美の女神ヴィーナスのエネルギーを持つと言われています。


 人間が五感で感じる楽しみや、ハートで感じる喜び、美しいものに出会ったときの芸術的感動までが金星のテリトリーです。


 個人ホロスコープで金星を見ると、女性の方ならどんな恋愛をお望みなのか?男性の方ならどんな女性がタイプなのか?がわかってしまいます。



 さて、前回2004年6月8日のヴィーナス・トランシットの意味を振り返ってみましょうか。


 前回はふたご座17度~18度で起きました。サビアンシンボルを見てみますと・・・


 ふたご座17度「頑強な若者が成熟した人に変化する」で、


物質的な物がなによりもリアルに感じた時代から、知的なもの、精神性の高いものにシフトしていくようなイメージがあります。


 ふたご座18度「アメリカの都市で、2人の中国人が母国語で会話する」


 いままでは限られた人々しか知り得なかったような情報が、国境を越えてどこでも普通に(日常会話でもかわすように)入ってくるイメージがあります。



 そして、今回のヴィーナス・トランシットはふたご座15度~16度です。


 ふたご座15度「オランダの子供達がお互いに話し合い、知識を交換する」


 情報交換がどんどん盛んになり、単なる話のやり取りから、知識のシェアまで幅広く行われ、大人だけでなく子供にまで行き渡るイメージがあります。(もう、すでにそうなっている感じがするのですが、これからもっと、その分野が発達するということでしょうか。)


 ふたご座16度「自身の劇的な主張を、情熱的に演説する女性運動家」


 女性が本来のパワーを発揮して、もっと自由に意志を表明し、自己表現する時代がやって来るイメージがあります。


 

 今回は「こども」と「女性」がキーワードです。

こどもや女性が主役の時代なら、穏やかで平和な世の中になるのかな、と密かな期待をしています。


 ふたご座は情報やコミュニケーションを象徴するサインです。情報と人の交流に価値が置かれることがこれからも進化を続けることでしょう。