運命って創造できるものなのでしょうか?


 わたしはそう信じています。

 自らの望みが明確ならば、それを想定して信じて行動すれば望んだ運命を創造できる。わたしたちは本来そういう存在なのです。


 今日ご紹介する「生かされて」の著者イマキュレー・イリバギザは、運命の創造を実際にやり遂げた、1994年のルワンダ虐殺の生き残りの女性です。

               

生かされて。 (PHP文庫)/イマキュレー・イリバギザ スティーブ・アーウィン
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 100日で100万人が殺されているなかを、「祈り」という彼女が最も信じんられる方法で望みを想定し、行動し、現実化した事実が書かれた本なのです。


 「ザ・シークレット」に始まり引き寄せの法則が書かれた本は多数存在しますが、命の危機にさらされているときにポジティブシンキングを実践して、意図する現実を引き寄せた話は初めてでした。


 絶望的状況にあるとき、普通は恐怖に駆られて明るい未来なんか想定できないですよね。人間ならだれだってそうです。イマキュレーも、怖れ、悲しみ、怒り、憎しみなどの人間的な感情を全部持っている人です。

 何がイマキュレーに運命を創造させたのか?


 彼女は自分自身を信じる方法を知っていたのです。

 彼女はカトリック教徒でした。だから、神さまとつながっている瞬間の自分は信じることができたのです。たとえそこが地獄のど真ん中であっても。


 イマキュレーにとって神さまは、はるかかなたの上の方にいて拝む存在ではなく、常にともにいて対話可能なパートナーだったのです。


 神さま(全体性)とパートナーシップを持ってしまったら、悲しみや憎しみ感じても、もう、個人的にとらえた行動はとれなくなってしまいます。


 だれかを激しく憎む一方で、ピュアな気持ちで神さまと対話することは不可能だからです。

 だからイマキュレーは家族を惨殺に陥れた首謀者に向かって、「あなたをゆるします」といいました。人類の憎しみの連鎖を止めるために。


 生き延びたイマキュレーは自身の直感と神とのつながりを信じて行動し、国連の仕事を手に入れ、そこで後に結婚することになる男性と出会います。


 憎しみの連鎖を手放し、奇跡の連鎖の運命を創造したのです。