あくまで個人的な感覚ですが。
サラリーマンが株や外貨、投資信託に手を出した場合、
ハマるパターンが「朝、昼休憩、夕方や、トイレの時にスマホでトレードや株価の確認を繰り返す」
というものだと思っています。
しかし、自分はそうはなりたくないな、と思います。
仕事中は、仕事に専念して、仕事のパフォーマンスを上げるほうが、
よっぽど「自分に投資」していることのリターンが大きいと考えるからです。
サラリーマンが、外資や機関投資家より有利な点は、いくつかあると考えています。
まず1点は、「時間にしばられない」ことがあります。
最初に書いた例とは、逆の「投資との付き合い方」ですね。
個人投資家は、ファンドマネージャーなどと違って、
1年や四半期ごとに結果を出す、利益を出すということは求められません。
ですから、10年、50年単位での投資行動ができるのです。
これは大きなメリットです。
日経平均やここ数年の日本の経済状態だけを眺めていると、
株価も「円」も、騰がったり下がったりと繰り返していますが、
長い目で見ると、ゆるやかにインフレが進み、株価は上がり、貨幣の価値は下がる、
という流れが健全な成長と言えます。
(日本は発展途上国とは違う、などの議論もあるかと思いますが割愛)
経済的な理論は詳しくないので説明しませんが、
極端な例を言うと、「昔は10円で〇〇が買えていた」という話を、お年寄りから聞きませんか?
株式投資というのは、単なる「値上がりの差額を儲ける」というゲームではなく、
「お金に働いてもらう」という側面もあるので、長期に保有すればするほど、
お金は勝手に働いてくれる、と考えていいと思っています。
自分の例でいうと、今の含み益は、確か150万円前後。
もし今、全ての金融資産を売り払って現金に替えたとしたら、約150万円(税別)の儲けが確定する、ということです。
これは私に投資の才能があるわけではなく、たまたま「不況の時も投資を続けていたから」です。
ほんの2年前ぐらいに株をはじめた人がいたとしたら、今は1.5倍ぐらいの価格になっているかもしれませんので、
そんなラッキーな例に比べると、私の利回りは決して高いものではないでしょうね。
逆に、今後再び、リーマンショックのようなものが起こり、あっというまに含み損を抱えることになる可能性もあります。
個別の株も、日経平均も、世界経済も、数年のスパンで「景気の波」はかならず訪れますが、
資本主義というシステムが崩壊しない限りは、投資の基本は変わらないと思っていいのでは。
第2点は、「勝ち馬に乗る」戦略がとれること。
わたし自身の投資スタイルではないのですが、市場や外資が目をつけている個別銘柄、国、技術への投資に、
そっと一個人として乗ることができるのも、個人投資家の強みです。
未来のことは誰にもわかりませんが、
順調にある会社や国が成長をつづけることが見通していけるのなら、
お金の使い道を探している資産家から、どんどん資金があつまる、というシンプルな図式は変わりません。
いつ降りるか、という判断の難しさは当然ですが、これは「バブルはいつ始まり、いつ終わるのか」
という議論と同じで、終わってみるまで誰もわからないことです。
第3点は、どこかで同じ事を書くかもしれませんが、「株主優待が利用できる」ことです。
機関投資家は、現金化できるものでないかぎり、株主優待には意味がありません。
一方、個人投資家というか、一家庭にとっては、とってもオイシイ株がゴロゴロしているわけです。
しかも、一般的には、最少単元株で持っているほうが、株主優待の「利率」は高い傾向にある。
ということは、その分だけ、機関投資家よりも、「株のリターン」が大きいわけです。
この差額が、個人投資家のつけいるスキだと思います。
