けして学歴ウンヌンをほこれる大学名ではないところの出身なのですが、
それは置いといて。

10年ほど前、ある友人とコンビニに行ったとき、「○○ちゃんがCMしてるからこれにする」といって、あるスナック菓子を買ったのですよ。

私はそれに、純粋に驚きを感じました。

「テレビCMが購買に結びつく」という、ことほど顕著な事例を目の前にするとは思わなかったからです。

とはいえ、その友人の行動はすがすがしいまでのわかりやすい影響を受けただけのことで、
我々も大なり小なり、自動車メーカーのランク付けや季節ものの食べ物など、
様々なものを広告から影響されている可能性は高いのです。

ただ一点。
「自分がこう感じたのは、なぜなのか?」という視点でものを考えることができるようになったのは、大学教育を受けたおかげだと思います。自分に限って言えば。

社会人になれば、「企業が金を払ってでも広めたい情報(CMなど)」と、「社会人が金を払ってでも手に入れたい情報(新聞・雑誌・メルマガ・口コミなど)」 とでは、明確な違いがあるわけですが、
そんなことは小中高の教育では、まったく意識したことなぞないのが不思議です。

例えば、「なぜ先生はこの教科書で授業をするの?」と聞いたことさえない。
それが当然で、疑問を挟む余地もなかったからです。
生徒であり、消費者であることから、抜け出す理由も目的もなかったのですから。


自分がなぜ喜び、悲しみ、怒るのか。不快感を覚え、快感を覚えるのはどのようなときか、
そういったことを俯瞰し、いっぽひいて客観的に分析できる、
というのはとても大事だと思います。