同僚のローズさんと通勤していた電車での出来事。



夏休みに入ったからか乗車して暫くは車内もそんなに混んではいませんでした。


一番前の車両に乗っていたのですが、一番前のドアの隣が車椅子のスペースになっていました。


車椅子のかたがいない時にはシートを降ろして3人くらいが座れる座席になるようになっていて、その席の端が空いたのでローズさんが座りました。他には男性ふたりが座っています。



途中駅から次第に乗客が増えてきたのですが


ある駅で電動の車椅子に乗った20代半ばくらいの男性がひとりで乗車してきました。


人が押し寄せてきたため、私はローズさんの前から押し流され、ローズさんからふたりめの男性の前に立つ形になりました。

ローズさん以外の座っている男性ふたりは寝ています。


車椅子のかたが乗車してきたので座席を上げてスペースを作るものだと思っていたのですが


…誰も席を立ちません。


「えっ!?」ローズさん!?とローズさんのほうを見ましたが、普通に座っています。


車椅子の男性は車椅子スペースと向かい側の普通の座席の間の出口に近い位置に車椅子を止めました。


乗車してきた人達は奥には入れず、足場もつかまるものもない状態になっていました。


車椅子の前に立った女性がバランスが取れず、

「ごめんなさい。立っていられない…ちょっとだけつかまらせてくださいね」

と一瞬、車椅子につかまりました。


男性は麻痺があるようで少しゆっくりした口調でしたが

「いいですよ~」

と明るく答えていました。


完全にタイミングを失ってしまった私は


ローズさんに車椅子のスペースですよと言うこともできず


眠っている男性に声をかけて起こすこともできない。


停車駅で乗車してきた人は奥に入れず、どんどん悲惨な状態になっていきます。


おばあさんが車椅子の男性に


「もう少しこちら側にくる?」


と声をかけましたが


「あんまり奥に行くと降りる時に迷惑になるから…」


と動きませんでした。


あぁ…ここは車椅子のスペースなのに…


声をかけられないショック!


…まだまだダメな私ですしょぼん


そんな思いでいっぱいでした。


…②に続くガーンガーンガーン