「ただいま。」
…?
おかしい。
いつもなら小走りで玄関にいる僕のところに駆け寄り、
声をあげながら胸に飛び込んで来るはずの彼女が、
自宅に居る気配すらない。
灯りがついているので、留守のはずはない。
不思議に思いながら、
雨ですっかり濡れてしまった靴を脱ぎ、奥の居間に入ると
そこには椅子の上で目を閉じ、ぐったりとしている彼女の姿があった。
僕は焦った。
まるで息をしている様子もない。
僕は持っていたカバンを投げ捨て、駆け寄り彼女の身体をおもいっきり揺すった。
頼む!目を開けてくれ!

うわっ。
超ご機嫌ななめ。
コムギと言います。
Batt