鳩山前総理は「東シナ海を友愛の海にする」と尖閣諸島の主権を放棄して、あたかも中国を歓迎するような発言を行った。鳩山前総理は、中国、ロシア、朝鮮と妥協しても争いたくない。そんな考えが透けて見える。普天間問題もみんなに良い顔して、解決できる腹案があるとハッタリをかましていた。その結果は、アメリカに不信感を与え、沖縄の人たちにより多くの苦しみを与えることになった。また、今まで政府が普天間の危険を排除するために行った努力を無にしたのだ。


尖閣諸島は、昔から沖縄の人が建物を建てたりして利用してきた。当然、中国も尖閣諸島は沖縄に属するものであるとの認識から、尖閣諸島を沖縄に含めるサンフランシスコ講和条約には反対しなかった。しかし、尖閣諸島付近に資源が眠っていることが分かると、中国は自国の領土にするための行動を取り始めた。日本はこのとき行動を起こさなかった。対立を避けたいと思ったのだ。その結果が、中国の行動を助長させ、大きな対立へと向かっていったのだ。日本がキチンと向かい合って行動を起こしていたならば、こんなに大きなことにはならなかっただろう。


 中国を助長させる原因となったものに靖国神社参拝問題がある。全閣僚が参拝しないのはかまわないが、中国に配慮して参拝しないとなると問題だ。菅総理は何度か靖国神社を参拝したが、閣僚は参拝すべきではないと考えるとしていた。明らかに中国に媚びていると受け止められるだろう。中国は日本は、媚びて中国の主張を通してくれる腑抜けの国だと思っているだろう。


 中国は最近、沖縄自体も中国領だという意見を盛り上げようとしている。沖縄は朝鮮と同じように中国から冊封を受けていた。歴史的には、琉球王(沖縄)も朝鮮王と同じように中国皇帝から王として任命され、その土地を支配していたのだ。しかし、同時に琉球は薩摩藩の属国になっていた。薩摩藩は実質的に琉球を支配し、一方中国との貿易を独占するために、琉球には形式的に中国の冊封を受けさせていた。歴史的にも沖縄は日本の一部であるし、もし、沖縄を中国領と主張するなら、まず朝鮮半島を中国領と主張するべきだろう。


 対立することから逃げる鳩山前総理と仕事から逃げる菅総理。どちらの行動も日本の主権を危うくする。尖閣諸島を守れなかったら、沖縄の人たちにどんな言い訳をするつもりだろうか。