小泉元総理が退陣してから、安倍、福田、麻生、鳩山と一年前後で退陣に追い込まれる総理が続いている。総理大臣の資質が問題となっているが、実際は国のリーダーを決める上で独裁者や無能な者を選ばないように政治制度として工夫されている。
たとえば、アメリカの大統領制では有権者は、大統領を直接選ばず大統領を選ぶ選挙人を選び、その人に大統領を選んでもらう間接選挙制度だ。
日本でも、議員内閣制で有権者は内閣総理大臣を直接選ばず、有権者が選んだ議員に選んでもらうようにしている。
国のリーダーを直接選ばないのは、国民一人一人がそのリーダーと面識も無く、どんな性格、資質を持っているのか全くわからないからだ。議員内閣制では、議員の中から議員が内閣総理大臣を選ぶ。その人と話しをしたり、態度、行動を見たりして性格を判断して、問題のない総理大臣を選べるはずである。
しかし、メディアが発達した現代では、このことはうまく機能しない。何しろ、有権者はTVを見ていて、各党の党首を良く知っている気になってしまう。(ただ、TVに移る各党の党首は良いイメージを作ることに必死になっている。本当の性格や資質は隠されてしまっている。)
その結果、選挙民にとっては、各党党首の方が自分の選挙区の候補者よりも良く知ってるつもりになってしまう。このことが、無能な総理大臣を選ばないシステムが逆に作用して、作られたイメージの党首を見て、その政党の候補者を選ぶと云う自体が起こるのだ。そして、どんな人物か分からない候補者がその選挙区の議員となってしまう。
各党は「誰が総理大臣にふさわしいか」と言うマスコミの調査結果を重要なファクターとして党首を選ぶ。そこには資質など全く考慮されなくなっている。人気だけで資質が無ければ国民はすぐに支持しなくなる。安倍、福田、麻生、鳩山に共通しているのはその点だ。最初、支持率が高く、すぐに下がっていく。人気だけで資質で選ばれていないからだ。(人気が高い菅総理も双だろう)
アメリカでも、そのような状態に陥っているが、とんでもない無能な政治家は選ばれない。それは、予備選を含めると1年と云う長い選挙戦が影響している。その間、大統領候補は演説を続け、各地を遊説し、ディベートを続ける。候補者は選挙選の中で本音や性格を少しづつさらけ出し、無能な候補者は脱落していくのだ。
無能な総理大臣を出さないためには、
①本来の議員内閣制に戻り、政党党首ではなく、議員候補者を見て議員候補をしっかり選ぶ。
②アメリカと同じように、選挙を一年近く行い、党首を丸裸にする
のいずれかだろう。


