政府が国民年金の未納保険料を10年に遡って払うことができる事後納付を10年に延長する法案を閣議決定したそうだ。
これは、国民年金制度の崩壊をもたらす可能性がある。
◎国民年金は、配偶者か子供が居ない人にとっては、掛け捨てだ。年金を貰う前に死んでしまったら、1銭たりとももらえない。独身時代は払わない方が得だ。結婚してから、遡って払うことができるから、払わない人が増えるだろう。
もちろん、10年以内に死んでしまった人からは掛け金はとれない。年金の掛け金収入が減るだろう。
◎国民年金の掛け金は年間16万6320円だ。この掛け金を10年間猶予してもらえるなら、資金を10年間運用できる。最も安全な10年国債で利率は1.5%、10年間16万6320円を運用すると19万168円になる。2万3848円の儲けだ。これを30年続けると70万円の儲けだ。誰が好き好んで、通常の期間に納めるだろうか。
◎今の財政状況から、日本はスタグフレーションよくてもハイパーインフレーションに向かうと考えられる。この16万63200円が10年後にはウイスキー1本分にも満たない価値になっているかもしれない。それなら、10年後に払った方が得だと言う人も出てくるだろう。
このように、事後納付制度が始まると、途端に払わなくなる人が増えるかもしれない。そうなると、ただでさえ年金財政がおかしくなっているのに、年金制度が崩壊へと向かう可能性がある。