民主党の掲げている地域主権は、言葉の意味と世間が一般的に抱いているイメージに差がある。世間では、地方分権を強めた表現というぐらいのイメージではないだろうか。だが、文字通りに意味を取ると日本をひっくり返すことになる。
主権というのは、その国の統治権そのもの。多くの国々では、主権者が直接統治するのではなく、統治の仕方を示した憲法で為政者に統治させる。立憲政治では、主権者が主権を行使するのは、憲法を作る時と憲法を改正する時だ。
地域主権ということになると地方が、憲法を作ったり、改正したりできることになる。
こんな国があるだろうか。実はある。アメリカ合衆国だ。アメリカ合衆国では、国民主権ではなく、州が主権を持っている。州の内3/4が賛成すれば憲法が修正できるようになっているのだ。
民主党は、地域主権の具体像を全く示していない。これは、小沢流の布石であるのでは無いだろうか。世間、そして民主党議員にさえ誤解させて、賛同させる。その後、地域主権だから当然だろうと国民主権から文字通りの地域主権へと否応も無く進める。
主権者の交代を革命と言う。革命では、前主権者による憲法改正の手続きは意味が無い。新しい主権者が憲法を作ればいいのだ。つまり、この主権者交代で新しい憲法を作ることになる。
地域主権は憲法改正論者であった小沢民主党幹事長の悲願を達成させるためのものなのかもしれない。

