自由党時代、いわゆる新自由主義的な発言が目立っていた小沢氏は、民主党と合併すると直ぐ、民主党内の旧社会党系に擦り寄り、社会主義的な発言が目立つようになった。小沢氏には基本となるイデオロギーがなく、権力志向なんだろう。

 恐慌の後は社会主義勢力が力をつけることは、1929年から始まった世界恐慌を見ても明らかだ。当時は、社民党の前身である社会大衆党が議席を伸ばした。その後、社会大衆党は政府と議会の一体化をめざして、解党して大政翼賛会になった。他の政党も社会大衆党の作った大政翼賛会に合流していった。

 これと同じことがおきている。民主党は社会主義勢力を取り込んだ小沢幹事長が民主党内で実権を握り、政府と党は一体だからと、議員立法の禁止、陳情窓口の幹事長一元化など、議員の権限を制限した。議員は選挙区民の代表ではなく、議席に置かれた人形になったのだ。

 当時は、大政翼賛会が東条英機の独裁体制の片棒を担いでいたわけだが、今回は鳩山独裁ではなく、裏に隠れている小沢独裁の片棒を民主党が担いでいる。