社民党は最低賃金を1000円にすると言っている。現在の最低賃金に比べて5割の賃上げになる。


 日本は加工貿易国だ。エネルギーや原材料を輸入して、製品に加工して輸出する。労働者のエネルギー源である食料品も輸入に頼っている。日本で作られた製品は国際競争にさらされる。
 賃金の値上げは加工費に跳ね返る。日本の製品は同一品質であるにも関わらず値段が高くなり、国際競争力を失い、売れなくなる。企業の利益は出なくなり、倒産するか、安い労働力を求めて、海外へ出ていくだろう。


リベラル ゲート



 現在でも、日本の賃金の高さのため、企業は中国やベトナム、マレーシアなどで生産を続けている。さらに人件費負担が増えれば、研究開発部門や管理部門、本社機能すら海外に移転する可能性がある。そうなれば、日本での就職難はさらに進む。就職した人は最低賃金で守られるが就職できなかった人は生活の糧を失う。日本で大きな所得格差が生まれるだろう。就職できなかった人は自営することになるが、自営業者や、家族だけで行う零細企業では最低賃金など全く意味をなさない。自営業者はギリギリの生活を強いられるようになるだろう。