イスラエル首相が、非武装ならパレスチナ国家を認めると言った。武力を持たないなら、国家として認めてやろうということだ。非武装国家は社民党の言う理想的な国家像だろう。だが、武力を持たない国は、武力を持つ国の属国か保護国しかない。主権などはなく、宗主国から統治権を与えられているようなものだ。


 国家は、誰の物でもない地球上で「ここからここまでは、俺の物だ。この中では俺の命令に従って貰う。」と勝手に主張して出来上がったものだ。他の者が「いや、この範囲はお前の物じゃない。俺の物だ。」と主張するかもしれない。地球上で領土の取り合いをしても、誰も仲裁などしない。力だけの関係だ。主張がぶつかるというのは、武力衝突だ。


 つまり、主権の実態は武力である。武力を持たないと言うことは、他の国に領土を保証してもらわなければならない。領土を保証してくれる国には頭が上がらない。無理難題を押し付けられても従わざるを得ない。


 日本は、防衛力の大部分おアメリカに依存している。アメリカから、米国債を買えと言われれば、買うしかない。米軍の移転費用を出せと言われたら出す他ない。米軍の費用を負担しろと言われたら、負担するほかない。日本は、主権を半分アメリカから与えられているようなものだ。


 パレスチナは、主権国家として、非武装提案は受け入れられないだろう。