小沢氏は筆頭代表代行(選挙担当)に就任した。相談役という名誉職をのぞき、民主党は代表、代表代行、副代表、幹事長・・・のような序列がある。小沢氏は代表代行の筆頭だから、ナンバー2だ。一方、岡田氏は党務をまとめる幹事長となった。今までは、代表代行や副代表は派閥(グループ)の領袖がそのポストにつく、いわばお飾りのポストで、実質的な党務では幹事長が代表の次のポストだ。ところが、小沢氏にはわざわざ選挙担当の代表代行とされている。これは選挙に関してはお飾りではなく、しかも幹事長の上のポストだと云うことを表しているのだ。


 選挙を管理することは、党内の権力が最も強い。

 1) 小選挙区では、1つの選挙区で1人しか当選できない。そのため、政党は公認や推薦を1選挙区に1人の候補にしか出さない。公認や推薦を貰うために党員は選挙の責任者に嫌われるわけには行かない。

 2) 比例区では、名簿順位が高ければ当選出きるが、低ければ落選する。ここでも選挙責任者の権限がものをいう。

 3) 政治で最も金が掛かるのが選挙だ。選挙責任者には金に対する権限もついてくる。

 4) 選挙での大きな権限により、選挙が終われば、選挙責任者の派閥の議席が大きく伸び、党内での力が絶対的なものになる。自民党でも町村派(旧森派)で総裁と選挙責任者の幹事長を出し、最大派閥にのし上がった。(現在自民党は、選挙対策委員長が選挙責任者となっている)


 小沢氏は、民主党内で権力を得たことになる。選挙が近づけば、党員は尻尾を振って付いてくるし、選挙が終われば、イエスマンばかりに成る。民主党に吸収合併された自由党が、民主党を乗っ取った形だ。


 反小沢派は危機感を感じているだろう。場合によっては、選挙前の分裂もありうる。