社会主義と自由主義の大きな違いは、指導層と被支配層の階級が存在する社会か否かである。最も顕著なのは、社会主義の中でも共産主義と呼ばれる国家体制である。
共産主義では、一党独裁を原則としている。共産党などの政党が主権を持ち、憲法、それに基づく法律は共産党が自由に作ることができる。共産党は労働者の政党を自称するため、労働者=人民とそれ以外を区別する。誰が人民か、誰が人民でないかは共産党が決める。例えば、中国やロシアでは僧侶や神父は人民ではなく弾圧の対象であった。クメールルージュ(ポルポト派)では、教師や芸術家などの肉体労働者以外は非人民とされ、虐殺された。
共産主義では支配者層と人民、そして非人民の間にには明確な差がある完全な階級社会である。特に北朝鮮では、3大階層51個分類と多階級に分かれている。
社会主義に対して、自由主義では、政府は民主社会の中でプレーヤーの一つであり、民主社会のルールの中に存在する。場合によっては、個人や企業が政府を訴えることができる。