「節電ポイント制」など導入を=経産相に提案―埼玉県知事 ~ 時事通信
上田清司埼玉県知事は21日、経済産業省に海江田万里経産相を訪ね、電力不足が懸念される今夏に向け、同県がまとめた節電促進策を提案した。節電率に応じて商品券を交付したり電力料金を割り引いたりする「電力ポイント制」の導入などを盛り込んでおり、海江田経産相は「これから検討したい」と応じた。
上田知事は、テレビを使った電力使用量のリアルタイム表示や使用量が限界近くになると発令される「緊急節電協力警報」なども提案した。会談後、同知事は記者団に「中小企業と家庭にはインセンティブを与えて(電力を)きちんと減らす作業が必要だ」と述べた。
夏時間、節電効果は限定的 休日分散の10分の1以下 ~ フジサンケイ ビジネスアイ
夏場に仕事の始業を1~2時間早めるサマータイム制度の節電効果は、休日取得の分散化による節電効果の10分の1以下にとどまることが民間シンクタンクの試算で明らかになった。東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴う夏の大幅な電力不足に対応し、企業は自主的な節電計画の策定に着手している。すでにソニーや森永乳業などはサマータイム制の導入を含めた計画を打ち出しているが、電力不足による停電回避に向けて、今回の試算結果は今後の企業の対策づくりにも影響を与えそうだ。
試算は、電力中央研究所の今中健雄主任研究員が、2008年夏季の東京電力の「でんき予報データ(発受電端需要)」などを使用して、勤務形態の変更で電力需要のピークをずらすことによる節電効果を推計した。
それによると、休日取得を分散して、休日と平日の電力需要を均等にする「休日シフト」による節電効果は、7月で最大400万キロワット、8月で最大500万キロワット程度。さらに夏季に集中して休日を取得し、この効果を高める「連休シフト」を行えば、7、8月で587万~881万キロワットの使用電力削減が期待できるという。
これに対し、始業時間を1~2時間程度前倒すといったサマータイム制度のような「時刻シフト」の効果は、休日分散による効果を大幅に下回る数十万キロワット程度だった。
サマータイムについては、省エネ効果が期待できる半面、かえって労働強化につながるとの見方がある。さらに「急にサマータイムを導入しようとしても、銀行の生命線であるシステムには全部時計がはめ込まれており、そう簡単にできない」(全国銀行協会の奥正之会長)など、インフラ対応上の問題点も指摘されており、事実上、大規模な取り組みは困難とみられている。
一方、休日シフトは、すでに工場(産業部門)では、稼働率向上に有効な手段として前向きな対応が始まっているものの、オフィスビル(業務部門)での取り組みは進んでおらず対応の余地がある。今中氏も「夏場の電力の最大ピークをつくる空調需要を調整するため、業務部門の休日シフト採用を真剣に検討する必要がある」と分析する。
今回の試算を踏まえると、今夏の節電対策では業務部門を含めたお盆休みの期間延長や、夏季休暇の分散化が労使間の大きな検討課題となりそうだ。
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