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1 ES細胞から立体網膜 理研、世界初 色素変性症治療に光 ~ 産経新聞


 マウスの胚性幹細胞(ES細胞)から立体的な網膜組織を形成することに理化学研究所の研究チームが世界で初めて成功した。ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)でも可能で、網膜色素変性症の治療など、人間での応用を目指す。7日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。網膜は光を感知する重要な組織。網膜色素変性症は失明する場合もある。自然には再生せず、幹細胞を用いた再生医療への期待が高い。

 研究チームはES細胞の塊を作り、培養液の中に放置。9~10日目で、目の原型の「眼杯」の形成を確認し、24日目に網膜のうち、6種類の主要細胞が層状構造を形作る約2ミリの「神経網膜」ができた。

 理研の永楽元次副ユニットリーダーは「人間への応用も技術的には数年で可能となるだろう」と話す。


2 原発作業員の幹細胞保管を、大量被ばくに備え=日本人医師団 ~ ロイター

 日本人医師らによる研究者チームが英医学誌で、福島第1原発作業員の幹細胞保管を訴えた。


 日本人医師らによる研究者チームが、英医学誌「ランセット」で、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の作業員が、高濃度の放射線に被ばくし、幹細胞移植が必要になる事態に備え、作業員の血液を事前に採取すべきだと訴えた。

 同誌に寄稿した虎の門病院の谷口修一医師と公益財団法人がん研究会の谷本哲也医師は、「4月になっても強い余震が発生していることから、今後被ばく事故が起きる危険はまだ残っている」と指摘。

 研究者チームによると、血液をあらかじめ採取し、幹細胞を保管することで、万が一作業員が大量被ばくした際に、骨髄の損傷を修復する幹細胞移植が容易に行える。

 同チームは、日本と欧州で作業員の細胞を採取・保管する体制を整えたが、原子力安全委員会が「作業員にとって肉体的にも精神的にも負担になる」として難色を示しているという。

 事前に採取しておけば、適合する提供者を探す必要や拒絶反応のリスクがある提供細胞と違い、免疫抑制剤の投与が不要で、感染リスクを軽減することが可能。ただ同チームは、大量被ばくで腸や皮膚、肺の細胞が損傷した場合は、幹細胞移植では効果がない可能性もあるとしている。

 事故の収束まで長時間を要するとみられる中、研究者チームは「最も重要な任務は原発作業員の命を救い、地域社会を守ること。この対策は原子力産業を守る最善策になる。もし、死者が出るような事故が起きれば、日本の原子力産業は崩壊するだろう」とも主張している。

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