キクタンさんから
バラエティ番組でも映画でも活躍している北野武監督が、
以前、言っていたことが、 興味深いので
そのまま載せてみます。
「なぜ生きるのか。
なぜ死んじゃいけないのかってのが
すごい気になる。
要するに、なぜ人間は生きていかなきゃいけないかっていうのがさ、
どうも分かんねえよね。
なぜ死んじゃいけないのかとか、
なぜ死を毛嫌いするのかっていうこととかね、
そういうのがすごい気になるから。
わりかしそればっかし考えているよね。
結局なんか……死ぬことの怖さって、
一番低レベルなとこで考えれば、
まだやりたいことが残ってるとか、
いいことやってないうちに死にたくないとか、
そんなとこじゃない?
でも、ある程度お金も取るようになって、
ある程度ねえちゃんにもモテるようになってきてさ、
一体これなんの意味があるんだろうって思うじゃん。
下手すっと、俺はこんなものを手に入れるためだけに
生きていこうとしたのかなっていう、
すごい変な感じになっちゃって。
だとしたら、死んでもなあっていうとこがあって。
でも、生まれて、貧乏な家庭に育って、
漫才やって売れないときは、
なぜ死にたくないかっつったら、
とにかく金稼がなきゃいけねえし、
女にモテたいし、
美味えもんも食いたいし、
いい車に乗りたいしとか、
その程度のことで生きようとしたんじゃないかと思うよね。
でも意外にそれが手に入っちゃうと、
なんだよこれって。
俺、なんで生きてんのかなと思うことあんじゃない?
だから、ほんと、そのへんがよく分かんねえんだよ。
で、そうなっと余計、考えちゃうんだよ」
(『孤独』北野武・ロッキンオン 218ページ)
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そうしたら売れるかではなく
どうすれば喜んでくれるか

