キクタンさんから
ガン医療に携わる医師(大腸外科担当)の友人と食事していた時、
こう言っていました。
「ガン細胞というのは、実は一日に何十個も体の中にできているんだ。
今もお前の身体の中にできている。
ただそれが、体内の免疫機能でやっつけてるから発病しないだけで、
もし何かの拍子で、
ガン細胞が免疫機能の網の目をくぐり抜けてしまえば、
即座にガンは暴走を始めるよ」
と笑顔でこちらに視線を向けてきました。
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ガン細胞とは、正常な細胞の増殖調節が壊れたもので、
猛烈なスピードで増殖する。
二倍、四倍、八倍、十六倍……と、
やがてガン細胞は腫瘍となり、
触手を伸ばすように体組織深く浸入し、
血管に入り込むと血流に乗って全身に回る。
途中、付着した臓器の中で
再び増殖を始めるのが転移といわれ、
ガンも絶望的な状況を迎える。
ではどうしてガン細胞が生まれるのか。
「ガンは遺伝子の変異が原因なのです」
遺伝子とは各細胞の核にあり、
その細胞の性質を決定する情報を組み込んだ小型コンピューターのようなもので、
必要に応じて、自分と同型の遺伝子を複製する。
そこから同じ性質を持った新細胞が形成され、分裂していく。
ところが、人体は約六十兆もの細胞からできているため、
正確に複写し損じた、欠陥遺伝子を持つ細胞が、
どうしても出てしまう。
その中に増殖調節の壊れた遺伝子をもつ細胞(ガン細胞)が、
一定割合で存在してくるのだ。
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この欠陥遺伝子を持つがん細胞は
リソグラフで1000枚くらいコピーすると、
1,2枚どうしても不良コピーが混じるようなもので、
避けられないようです。
敵軍とぶつかり合う戦場の最前線に送り込まれれば、
否応無しに死と触れ合う危機を感じますが、
家の中でジッとしている分には、大丈夫
と、安心してしまうのは大きな錯覚だと知らされます。
体内では、戦場の最前線のように、
ガン細胞と免疫細胞が常にせめぎ合っており、
ガンになるかならぬかスレスレの中を、
わたしたちは生きているのですね。。。
『がんと向き合って』という本があります。
26歳で癌にかかってしまった青年の手記です。
診療前の待合室で
アンケートを書かされたことを思い出した。
バインダーの上の用紙には、
『重大な病気だった場合、どうしてほしいですか』
という質問項目があった。
“おれはどうなる……”
「“自由”を意識することも、
その価値を考えることもなく過ごしていた。
“浪費”という言葉がぴったり合うような気がした。
健康や時間、季節についても、
雑に扱っていたと悔いた。
そうした大切なものの大切さが、
失うときに初めて分かるとは皮肉なものだ。
しかし、大切でないものを削って削って、
最後に僕に残るものってなんだろう。
だから、その外科医の友人は、
患者さんに声をかける言葉って、
決めているそうです。
それは
「今、一番何がしたいですか?」
パニック状態だったのが、我に返って、
患者さんは考えはじめるそうです。
そうやって時間が動き出す。
「死を目前に迎えた今、一番何がしたいですか」
真剣に考え込むそうです。
若い人だから
未熟で答えられないのではなく、
初老の人でもわからない。
「あなたはあと1週間の命となったら何をしますか。
その答えこそ、生涯かけてなすべきことである。」
(パスカル)
「生涯かけてなすべきことは何か」
これは受け売りの知識では通れません。
自問自答してみましょう。
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本当の思いやりとは
感情と行動が一致すること

