キクタンさんから
「月日は百代の過客にして、往きかう人もまた旅人なり。」
人生は、よく旅にたとえられ、
人間を旅人に譬えられます。
旅にたとえられる理由の1つは、
旅には、様々な出会いがあり、
別れがあるということでしょう。
いずれにせよ、会者定離。
出会いがあれば、必ず別れもあります。
大切な人との別れはひょっとしたら今晩かもしれません。
『一期一会』という言葉もあります。
もう2度とないかけがいのないご縁を大切にし、
お茶を振舞うという茶道の言葉ですよね。
好きな人ともしばらくの間。
嫌いな人ともしばらくの間。
いずれも、かけがいのないご縁だと
向き合っていきたいものです。
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『東京タワー』という小説があり、
映画にもなりました。
著者リリー・フランキーさんの自伝的小説で、
故郷・九州での少年期と、東京での学生時代、
上京した母・栄子さんとの生活と闘病、
そして死別が描かれています。
「ボクの一番大切な人。
たったひとりの家族。
ボクのために自分の人生を生きてくれた人。
ボクのオカン。
オカンが、死んだ」
「ボクが子供の頃から一番恐れていたこと。
宇宙人の襲来よりも、
地球最後の日よりも恐れていたこの日」
最愛の母を亡くした悲しみが赤裸々に、
切々とつづられます。
60億の人間のなかで
親子・兄弟・夫婦・朋友となるのは、
よほど深い因縁があったからです
処々方々から集まって、
同じ舟に乗り合わせて進んでいるが、
岸に着いたら思い思いに散っていきます。
一本の木に多くの鳥が安らいでいても、
夜が明ければ、それぞれが餌を求めて飛び去っていくのです。
親となり、子となり、夫となり、妻となり、
今こうして心を通わせたり、
時にぶつかったりしていますが
向こう岸に着くまで、
一夜の間だけと知らされれば、
悔いを残さぬよう、
お互い支えあい、成長できるよう、
この懐かしい縁を大事にしていきたいものです。
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太宰治が言っています
私は『優』といふ字を考へます。
これは優れるといふ字で、
優良可なんていふし、優勝なんていふけど、
でも、もう一つ 読み方があるでせう?
優しいとも読みます。
さうして、この字をよく見ると、
人偏に、憂ふると書いてゐます。
人を憂へる、人の淋しさ、侘しさ、つらさに敏感な事、
これが優しさであり、
また人間として一番優れてゐる事ぢやないかしら。
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うれしいとき共に喜び、
悲しい時は共に泣いてくれる
そんな人とのご縁に恵まれた人は幸せですね
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泥を見るより星を見ろ
