黒木さんから
「テン・ポケットって知ってるう?」
と、デパートの子供服売場で若い母親たちが話している。
理解不能の新語が次々に氾濫する時代について行くだけでも忙しいが、
迎合するではないにしても諦めた瞬間に世捨て人になるみたいで癪に障るから、
それとなく後からその道の関係者に確かめてみる。
「最近の子供服は、もはや子供っぽいものは売れない。
パリあたりで最先端をいく大人用の超高級ブランド顔負けのデザインじゃないとね。
少子高齢化だから一人っ子が多い、両親が買うには値段も張るけど、オジイちゃんオバアちゃんがいて4人、
それで6人だから今まではシックスポケット。
父母方に子供のいない非婚のオジさんやオバさんが二人ずついて可愛がってくれるから合計10人、
それでテンポケット。
一人の子供が10個の金づるを持っているってこと。
流行のブランドリサーチに専門家が血眼になっているのは、
大人も欲しがるほどのものじゃないと勝負にならない時代だから」
“机を挟んで交わす一回の会話は、一ヵ月かけて読む本に値する”とは先人の言葉。
その道を極めた本人から直接聞くのは活きた哲学と重要な示唆がそのまま伝わってくる。
有名な百円ショップを開発したダイソーの矢野博丈氏本人から、東京商工会議所の会合で聞いた話。
倒産夜逃げに九回もの転職、チリ紙交換に廃品回収業など波乱万丈の果てに年商3000億円の会社に。
最初はアホと違うかと言われ続けた。
だが、100円で仕入れて100円で販売すると、業者も買いに来るようになる。
仕入先の製造者は量が多いので競って値下げしてくれるようになって利幅が生まれるようになる。
よく売れるので、安かろう悪かろうではない競争力のある商品開発を黙っていても勝手にしてくれる、とか。
元アクサ生命副社長、東京商工会議所でホームページの先生でもある鈴木大吉氏から聞いた話では、
社名ではなく商品の売り文句を最初に掲示しないと検索ヒットされないと具体的だ。
画面の一頁目に載ればテレビCMの数億円分に匹敵するそうな。
対面販売で深く説明されてもお客は逃げたがるが、
インターネットではオタク系の薀蓄造詣の深さが相手をひきつけて顧客にしてしまう。
OLが土日限定で、自宅でネット販売している食パンが2000円もするのに、即日完売している。
こだわった食材の深い詳細な説明が人を納得させるから、ばか高くても売れるのである。
最近の求人に多いその道のプロの特徴は、“より狭くてより深く”の時代だと言う。
自分なりの深い井戸を掘り続けておれば、それを必要とする人が探しに来る時代になっている。
日本唯一のクイズプロデューサーとして活躍中のウィンビット社長の弘中勝氏は、30代前半の若さだが、
誰もが感心するほどの観察力と鋭い感性の持ち主で勉強家だ。
『読んで終わり、ではなく必ず実践をお願い致します。実践がなければ、決して向上には結びつきません。
実践をお約束できる読者の方のみお読み頂ければと思います(実践されない方はすぐに購読解除して下さい)。
一回たりとも手抜きをせず、バックナンバーにも頼らず、役立つ内容だけを書き続けます』と
冒頭から強烈な内容で迫る配信メルマガ「発想源」を弘中氏は毎朝7時に、三年以上も一日も欠かさず、
海外に出かけていても発信している。最初は読者が27人から始まり、三年でついに一日の読者が17万人
20万人を超え、とうとう『顧客と語らえ!』などの本三冊もベストセラー入りになっている。
その365日間、ネタ切れしない勉強と読書、発想力、継続力が凄い。
だが、一緒に飲んでいても、どこにその根性があるのか見えてこない穏やかな北九州出身の青年である。
ガラス張りの巨大な汐留のビルにある旅館予約ソフト販売会社、ビーフリーソフトの綿引隆一社長によると、
少子高齢化のこれからは家を買う人がますますいなくなり、資産は目減りする一方だから買ってはいけないと言う。
資産は持たないで借りるのが賢い、給料から税金を払うより社宅制度にして家賃九割を会社が負担してあげれば
非課税であり、相対的に社員厚遇になる、と。
「成功はいかなる人にも平等に与えられた二四時間にどれだけ努力するかにかかっている」
とは、日本マクドナルド創業者の故藤田田氏の言葉である。
畳の上の水泳練習ではなく、一歩の行動を起こして出かけた現場にこそ解決の糸口がある。
難しいからやる勇気がないのではない。やる勇気がないから難しいのである
── 古代ローマ哲学者 セネカ
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めげてる人は
普段、感謝をする努力が
足りないからです
