出過ぎる杭は打ちにくい!―1万メートル上空から観た人生成功人間学 (サンマーク文庫)/黒木 安馬
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黒木さんのブログから


『華果同時』という言葉がある。
 蓮は水面上で花を咲かせている最中に地中で同時に実をつける。
他の一般的な植物は花が終わってから実をつける。
死んで花実が咲くものか! 
人間にたとえれば、死んでしまってから、あるいは人生の黄昏時近くなってから結実しても
何が面白いことがあろうか、であろう。
 仏様が蓮の台に座っているのも、生きる術の何かを示唆しているみたいで意味深長である。
蓮は、泥中に生じても、それ自体は泥に汚されることなく清らかで見事な華を咲かせる。
 般若心経では、煩悩から解脱して清浄な境地を目指す意味とされる。
たとえ泥水を呑んでも濁らない自己を磨き続け、開花した一輪の蓮花の大輪。
愛する家族や親しい友人などとの別離は耐え難い悲しみ。
この別離は一時的なもので、また浄土で共に住むことができる。
別離に際し、「私もこの世の使命が終わったなら、あなたのそばに行きますから、
あなたが先に行って、隣に私の席を取っておいてください」と伝える。
先に行かれた方は喜んであなたの席を自分の隣に確保して待っていてくれる。
 その席は、「蓮の台(ハスノウテナ)」といわれ、仏の座られる場所。
浄土では、親しい人たちが、ともに共に蓮の台の上に生まれあうことから、これを「一蓮托生」と言うとか。
蓮根、レンコンは食卓で日常見かける食材で、蓮の実は飲茶にも出てくる美味しい中華饅頭のアンコにもなり、
仏さまの数珠にもなる。


 華果同時とは「今、生きていることこそがすべての目的」であるという事だ。
虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残す?
そんな馬鹿な面白くも無い人生は糞食らえとばかりに、今を生きている人はたくさんいる。

 新潟県佐渡島に住む小浜美晴さんもその一人だ。
拙著の読者として手紙を頂いて以来の良き親友、私と同年代の男性である。
 西に造船用大型ドックの中古品があると聞けば、使うあても無いのにすぐにそれを買いに走り、
瀬戸内海から日本海を経て延々と曳航してくる。それで海に浮かぶコンサートホールを作るという。
最初に貰った手紙は、その船上で加藤登紀子コンサートを開きたいから、
私に本人を紹介して欲しいという内容であった。
ところが、船は大型台風の直撃であっけなく海に沈んだ。
近隣の民家にTVの電波障害が起きてしまって苦情が来ていたからちょうど良かったと笑い飛ばす。
昔、一世を風靡した有名なディスコ「ジュリアナ東京」で使用していた数千万円はするはずの
超愕級の大型スピーカーも工場のホールにいとも当然のように設置してあるからやっていることが半端じゃない。
東に人力車を手作りしている人がいると聞けば、すぐに飛行機を乗り継いで飛んで行き、
自分でも実際に作ってみて佐渡島を走らせてみる。
北に本格的な昔ながらの水車があると聞けば、すぐにはせ参じて見学し、帰宅したら直ぐに自作でもやってみる。
南にまことに美味しい米があると聞けば、それを徹底的に研究してすぐさま行動に移す。
ダンプカー数台分の良質土壌を山の上まで運び、水質から気象条件まで追究して米作りに精を出す。
これは確かに美味い! 今まで食べた中でも折り紙つきの天下一品である。
 本職は建設会社なのだが、透き通るほど美しい佐渡の海に広大なプライベートビーチを有しての
マリンスポーツ会社も興している。
自宅の山上に露天風呂を手作りし、庭先の岸壁からは日本海に向かってゴルフの打ちっぱなしをする。


 まさに東奔西走南船北馬。決してナンバーワンを目指しているのではない。
他人との疲れる比較競争ではなく、自己実現である『オンリーワン』をこよなく生きているのである
 彼は言う、「面白くなくちゃ人生じゃない!」と。生き生きと行動するものにとって反省や後悔は不似合いだ。
いつも少年のような心と瞳に夢を抱き、それをひたすらその日のうちに実行に移す。
 今日ヤラないことは十年経ってもデキない!そういう人たちと話をしていると明け方まで酒が美味い。
 エネルギーは思考から生まれてくる。思考は感情を、感情は肉体の反応をそのまま生み出す。

『しかし』の否定的志向は感情も否定的になり疲労も倍加する。
素直な『なるほど』や、『だからダメなんだ』から 『だからこそ』への積極的可能性思は、
はたから見ていても気持ちが良い。


 人生に成功している人は知能指数や学歴の程度が高いのではなく、『精神的態度指数』が高いのである。
人生をハスに構えた一蓮托生で、可も無く不可も無く、日暮腹減る糞して寝る、で一生終えるか?
誰の人生、それもあなたが決めることなのだ。

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夢(む)から有が生まれる
私は迷ったら、つらい方に行く たいてい、そっちが本当にやりたいことだから
正しいことを言う前に相手を好きになる
待つことも、尽くすこと