成「幸」学 人生の「正面教師」たち/黒木 安馬
¥1,365
Amazon.co.jp

黒木さんのメルマガから


 大阪堺市在住の角谷智志(さとし)さん、1963年生まれ。
いつ会っても白い歯を見せて、常にこぼれんばかりの笑みを浮かべている。
尼崎の高校時代に甲子園出場を連続二回も果たし、主将としてベスト・エイト入りを果たしている。
後に志を立てて居酒屋を開業し四店舗まで広げて順風満帆、成功するが、
それは30歳までのことと心に決めていた。
目的の夢の一つが達成すると、計画通りにスパッと切り替えて大手生命保険会社に転職。
40歳までには支社長になると決心し、それを周囲にも公言する。
誰もが決してなれるわけではない難関を一外交員から上り詰めてクリアし、見事それも成し遂げる。
彼はさわやかに言う。


ここまで来られたのは

明確で具体的・詳細な人生計画を立てて、それを人目に触れる壁に大きく書き出し、
後には引けないようにして日々忠実に実行してきた自らの意志の結果です。

最大の敵は己の心にあり!


平凡なことのようですが、途中で自分と妥協せずに継続させることは非凡なのでしょうね。
ホームランを打つよりも、小さなバントであっても確実にヒットを重ねていく日々の努力。
それも、嫌だなあという悲壮感ではなく、ジャスト・ゲームである野球のように、自ら楽しみながら。
練習のときは試合のように集中してやり、試合のときは練習のようにリラックスしてやること。
天使のように大胆に、悪魔のように細心に、を心がけています」
このような角谷さんは、周りからの信頼もあつく、彼に似たような清々しい仲間が多く集まっている。
その角谷さんの仕事は心から楽しみながらやっているのが、はたから見ていても分かる。
しかも徹夜してでもやり遂げるその仕事の結果は、常に見事なまでに完璧な出来栄えになっている。
彼は言う、頼まれごとは試されごと、と。
全国会員番号が5800番にまで大きくなっている相互啓発・異業種交流勉強会【3%の会】。
その会の関西代表幹事だけでなく、全国組織部長としても力量を発揮してもらっている。

同じように、都市銀行から転職して別の大手生命保険で手腕を発揮している大阪の冬柴大(ひろし)さん。
まれに見る誠実な、交差点の向こうから見える笑顔だけでも、すぐに好感の持てる人間だと誰が見ても分かる。
長年の付き合いだが面倒見も抜群で決して約束をたがえることがない。
いつも恥ずかしそうにして、こちらが申し訳ないほどに腰が低く、
酔っても尊大な態度になるようなことは想像も出来ない。
父親は現職の国土交通大臣である。
お役に立てることだったら少しもいとわない、ノーと言わないで最後まで付き合う。
驚くことは、誰一人として彼から保険の勧誘を受けたことが無いということだ。
それでも周りが放っておかないから、ちゃんと仕事になっている。
外見と中身が一致することこそホンマモンの人格者であろう。
かつて、彼の陰口を言う人に会ったことがない。
人に好かれる人たちは、いつも率先して自らの人生も最大限にエンジョイしながら過ごしている。
2008年春に開催、期間中に80万人の入場者を見込み、
姫路で開催される100年の伝統を持つ『全国菓子大博覧会』は国内最大級のお菓子のイベントだ。
その立役者こそ、神戸スイーツポート(バームクーヘンの旧ユーハイム・コンフェクト)の西正興さんである。
1934年生まれ、幼少時代は東京・表参道で過ごしている。
若かりし頃は潜水艦を作る仕事、後に日本青年会議所の役員でも全国区で活躍し、
全国いたるところに名が知れわたっている顔の広さで右に出るものはいない。
政財界のつわものを含む交友範囲は常人の及ぶところではない。
西さんには私の勉強会で発起人もしていただいているが、
孫のようなどんな若輩者の話にも真摯に耳を傾け、よくメモを取る姿はいつも尊敬する。
しらふでも音楽が鳴り出せば、ところ構わず立ち上がって踊り始める独特のダンシング・マシーン人間。
回りが恥ずかしくなる前に楽しくさせてしまう魔法使い。
かくしゃくとした上質の紳士、一方で驚くほどのひょうきんな人柄。

よく勉強し、よく笑う。
よく遊び、よく動く。


誰からも愛され、尊敬されて好かれる。
立場や権威を笠にしない、人間味丸出しの『思いのまま』の面白人生。
まさに『正面教師』たる第一人者の一人である。

マチスやセザンヌ風を髣髴とさせるプロの油絵画家として、銀座で定期的に個展も開き、
社交ダンスも大好きな1948年生まれで東京銀座に事務所を持つ弁護士、金子博人さん。
魂を磨く勉強であれば全国どこへでも足取り軽く飛んで行き、
どんな困ったことでも家族のように親身に面倒を見てくれるのは、
東京・永田町に事務所を持つ1942年生まれの岡田康男弁護士。
私が主宰している異業種・自己啓発勉強会【3%の会】、
発起人には、東大法学部在学中に弁護士・国家公務員1種合格、国際弁護士の畑中鐵丸さん、
熊本で活躍する勤勉家の宮田房之さん、名古屋で活躍中の筆まめの酒井俊晧さんなどの弁護士も多い。


彼らの共通点は、

どちらも半端ではない良き多面性を併せ持ち、それを自らが楽しみながら日常に活かしていること


勉強会で話をしていても、
本職から離れた面白い趣味の話ばかりで、夢多き少年がそのまま大人になったように眼を輝かせている。
日常での複眼思考体験は、法の前にヒトであることを知る弁護士としては欠かせないことなのかもしれない。

アメリカの大企業トップとして活躍している人たちは

みな楽天家であることがデータで分かっている。
悲観論者を正面教師としてついて行こうとする者はいない。
悲観は悲観を、楽観は楽観を正当化するのだ。

あなたは、自分の人生は道楽である!と言い切れるだろうか?
 『道楽』とは、道を楽しむこと。道とは、即ち一回こっきりの自分の人生のことである。
彼らに共通しているのは、わが人生の生きざまも仕事や趣味もすべてこれ道楽である!と、自ら楽しんでいる、
健康的な欲張りとフットワークの軽さにあり、それが回りにも魅力的な人間として好かれるところにある。
「ニューラル・プロステティックス」という最先端の人工知能技術がある。
手足を失った人の脳とコンピューター作動のロボット手足を繋ぐ。
すると動かそうとする意志の微弱脳波を捉えてロボット手足が動くのである。
近い将来には、考えるだけで運転できる車や、思っただけで文章を入力できるパソコンが登場するだろう。
とすれば、最後に残る最も重要なものは、その人の持つ力量や技術、学力や知識ではなく、
知恵を活かした意志の差であることになる。
良いことを想えば良いことが起き、悪いことを想えば悪いほうへ向かう──
これは潜在意識の法則であるが、未来は思考態度指数の高さが世の中を牛耳ることになる。
『至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり(誠を尽くして人に接すれば、心を動かさないものはない)』とは、
幕末から明治維新にかけて日本を変えた偉大な弟子たちを育てた吉田松陰。
「誠」とは、言うを成すと書く。
言行一致。
 
人生にやり直しは無いが、出直しはできる。
命令を素直に待ち受ける60兆個の兵隊である身体細胞に、指令を下す脳細胞。
その脳細胞146億個の司令官たちに、どのような意志決定をさせるインプットをするか、
それは誰の人生でもなく、あなたが決めることである。
神様(オールマイティの自動操縦装置・潜在意識)は、あなたの願いはすべて聞いてあげると言っている。
問題は、あなた自身が、それを否定していることなのだ。
「志」の漢字は、心を+に持っていくか、-にするのか、その組み合わせからできている。
 

“道楽”とは、人生という道を心から楽しむこと