香詩郎 の『ロック喫茶ライトハウス青春の日々』

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香詩郎 の『残唐演義』への道---唐はこうして滅びた
また或る時は
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2.

スタンリー・キューブリックの近未来映画『時計仕掛けのオレンジ』の不良少年アレックスを連想させる帽子。ジミヘンばりの赤いサイケなジャケット。手にはギター。


時計じかけのオレンジ

のアレックス


そんなスタイルのマーク・ボランの足の下をくぐり、二幸の地下の食品売り場を通って僕は毎日のようにロック喫茶ライトハウスに通った。


Tレックスの来日公演から約5カ月後。今度はデビッド・ボウイがやってくる。


不遇の60年代をくぐり抜けてやっとブレークしたデビッド・ボウイが、アメリカ・ツアーを終えて、ぷかりと太平洋に浮かぶ。


そう。ボウイの最初の来日は船だった。


飛行機がキライなんだって。そう解説してくれる女のコに、ならアメリカにも船で渡ったの? 聞くと、さぁ、という返事だった


地球、太平洋、船。ノアの方舟に乗った孤独な宇宙人ボウイ。


新宿の空に浮かんでいたシルクハットのマーク・ボラン。青インクを流したような夜空。


もう30年以上も前のことで記憶も薄れているが、たぶん1カ月くらいボウイは太平洋の波の上に浮かんでたんじゃないだろうか。[つづく]