今回の女子プロレスラーの方がなくなった件。

 

Twitterでの誹謗中傷がその原因と

なったと報道されている。

 

SNSの活用コンサルティングを

仕事にしているので自分なりの

考えをまとめておきたいと思う。

 

大前提として、

今回の件は経緯はどうであれ

匿名の心ない『誹謗中傷』は

許されない事だと言う事。

 

それと、政治家やマスコミが

『法的な対策が必要』と異口同音に

唱えていることは大分違うと思う。

 

単純に『表現の自由を守れ』などと言う

つもりは毛頭ないが。

 

法律で規制するのであれば、

どう言う基準で誰が判断するのか?

 

そもそも『誹謗中傷』によって、

法的に取り締まられたり、

賠償などの権利自体が事実上無い。

 

もちろん

『侮辱罪』などはあるものの。

実際に刑事事件化されないし、

民事上の裁判でも経済的な賠償は

雀の涙程度でしかない。

 

現在のSNSで行われている行為を

法で罰則を設けて行っても、

実質的に被害者の救済にはならないと思う。

 

それよりも、

時の為政者の都合で取り締まられる様な

恐怖の方がより深刻な問題だと思う。

 

だからと言って、

SNS(特にTwitter)で匿名で

誰かを傷つける様な行為はなくすべきではある。

 

ではどうしたらいいか?

 

僕なりに解決方法を考えてみた。

 

すでにいろいろな方が

言われている様に、

『プロバイダ』に情報公開を

より求めやすくすることも必要だが。

 

それよりも、

GAFAの様なメディアの運営者に

自主的に規制を求める方がいい。

 

SNSの運営者は広告による収入が

主な売上ソースである。

 

これは民放テレビや新聞、雑誌と同様だ。

 

特に影響力の強い放送メディアに関しては、

『放送法』があり免許制になっている。

 

現状ではSNSも放送局と同様か

それ以上の利用者と影響力がある。

 

ユーザーの個人的な表現の場だけでは

止まらずに巨大メディア化している。

 

ならば運営しているGAFAをはじめとした、

ITメディア会社は社会的な責任を持つべき。

 

個人の尊厳を損ねる様な投

稿や表現を規制する、

明らかに問題がある様な

広告は認めないなどは義務付けてもいいはず。

 

利用者(登録アカウント)が1万人以上の

SNSを運用している企業に対して、

一定のガイドラインに基づく運用や、

犯罪に利用された場合の罰則規定などを

義務付ける法律を作った方がいい。

 

個人での利用に対して

電話番号での認証の義務付けや

内部規制を逸脱した場合は、

IPアドレス公表するなどを設ける。

 

もちろん

自分がやっている仕事には悪影響だが、

自由と権利は責任とモラルの対価であるべき。

 

また、

一定規模でない企業に関しては、

規制の適用をしないなどによって、

自由経済と起業意欲などを保証することも必要。

 

一昔前だと『ネチケット』と言われていた、

ネットのモラルも今は地に落ちている。

 

SNSは今やインフラの一つである。

 

インフラ事業者としての法整備こそ必要。

 

また、義務教育の中でも

『ネットリテラシー』に関しての

授業を設けるなど社会での対応が必須。

 

変わりゆく世の中でユーザー自身が

一定の常識を持つことと自らの身を守る術を

大人が子供に教えていく必要があると思う。

 

法律でエンドユーザーを縛ることは反対。

 

また、今回の件の原因となった、

『リアリティショー』に関する考えは、

別に記事にして書こうと思う。