家族で帰省したのである。
子供たちも高校生になって、家族で出かけることも少なくなった。
平日に休暇を取って、早朝の新幹線に乗った。
周りは通勤や出張のサラリーマンたちが多い。
子供たちは、後ろの席で早速ゲームやスマホをいじり始めた。
私(デジタル父さん)は、妻(アナログ母さん)と隣り合わせて座り、早朝の車窓をぼんやりと眺めていた。
街並みを過ぎると、周囲の景色が開けてきて、ちょうど日の出直後の時刻となり、神々しい朝日が目に飛び込んできた。
私はアナログ母さんを肘で突っつき、車窓を指差した。
するとアナログ母さん
「まあ。朝日に旅の無事を祈ろう!」
と言って、手を合わせた(・∀・)
声が思いのほかデカかったのである。
周囲のサラリーマンたちの冷ややかな視線を感じ、顔を手で覆うアナログ母さんであった。。