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「伝統産業・昔栄えた産業」と「地域・商店街」

こんにちは!足立です。

前回の「あびんこなう」インタビューでは、読んでくださった皆さんのおかげで、
予想より多くの反響をいただくことが出来、
少しでも多くの人に「がんばっている地元地域」のことを知っていただけたのでは
ないかなぁと感じています。

少し間が空いてしまいましたが…これからも、商店街・地域の活性化のために
ITの力で支援できることを、少しずつ実践していけたらいいなと思っています。



さて、今日のテーマは「伝統産業・昔栄えた産業と地域・商店街」

なぜ急に、およそITに関連のなさそうなことを言い出したかというと…
実は9月にある伝統産業に従事する事業主さんから、「IT化の取り組みでなんとか
伝統産業を盛り返したいんだ」というお話をいただいたんです。

「地域に密着した産業」である伝統産業をITで支援することができたら、
それは地域全体での活性化につながるのではないか?

産業独自の制約や慣習がある中で、IT企業である私たちに出来ることはあるか?

…色々と考えて臨んだ面談でしたが、その現実は思っていた以上に深刻なものでした。

端的にいうと、その産業は「これが原因」という核心がないまま様々な要因・社会の変化が
重なって長く・緩やかに衰退してきたというのです。
行政や商工会、各企業の取り組みの多くは失敗に終わり、
公的機関からの積極的な支援も今では得られなくなっている…という中で、
私たちに「産業を、従来の製品で、昔のように復興したい」という相談をなさったのです。

その方の「伝統産業」に対する情熱は熱く、私たちもなんとかしたい、という気持ちを
強く持ったのですが…そこで気がついたことが一つ。


私たちがずっと取り組んできた「商店街活性化」を
その町の基幹産業となる伝統産業や製造業が栄えて人が集まったから、商店街も活性化した
というような商店街・地域に適応させることはなかなかに難しいということです。

消えていく産業をそのままそっくり元に戻す」ということが困難であることは
多くのしがらみの中で頑張っておられる商店街・組合員の皆さんもご存知のとおりでしょうし、
その産業に取って代わるような産業を提案することも、難しい取り組みです。


それでも私たちは「こういう取り組み方をしたらどうか」という提案がしたい。
でも「昔の産業があったからこそ栄えた商店街」を「産業の復興」によって元に戻すのも難しい。

うーん、難しいことは多々ありますが、
「地域・商店街の人たちを支援するための仕組みを提案する」ために、
よりいっそう多くの角度から物事を見なければならないということを痛感しました。


私たちにできることは、その地域・商店街に合わせたアピールの仕方を提供すること、
一緒になって活性化の方法を考えていくことです。

例えば
・「○○という地域活性化プロジェクト」のアピールの場を作る
・TwitterやHPを使った活性化についての情報提供
・アピールするべき取り組み、目玉を一緒になって作り上げる
・成功事例の紹介
・商店街・自治体同士のつながりの支援
・我々のような、各分野の専門家の紹介
   などなど。

今回のケースも、そういった視点で末永く支援をしていきたいと思っています。



今回は自分自身を振り返るような内容となってしまいましたが、
これからITで地元を盛り上げていこうとされる方々への一つの目安になれば、
と考えてこのようなお話を取り上げました。


みなさんは、「ITの力」って、どのように捉えていらっしゃいますか?